2016年6月15日水曜日

人間をボケさせる確実な方法は、一切の情報を与えないこと

『人間をボケさせるもっとも確実な方法は、一切の情報を与えないことです。
極端な例から言うと、一日中椅子に縛り付けて、壁だけ見させていたら、
その人はどうなるでしょうか? 
おそらく一週間も経ないうちに、まともな思考力を失うと思います。

次に、同じ状況で壁にテレビが設置されていたらどうでしょうか?
テレビを見ていれば情報が入ってくるから問題ないと想像されるでしょうか?

これに関しては、近いことを実際に周りの人にさせてしまっている場面がよくあります。

典型的な例は、足腰が弱くなってしまったお年寄りで、そういうおじさんおばあさんを家族が外に連れ出したり、
家事に参加させたりしてあげればいいですが、忙しいとなかなかそうもいかない。

そうするとお年寄りは、体をほとんど動かさず、部屋にこもってテレビばかり見ているようになってしまいます。』
(築山 節『脳が冴える15の習慣』)



テレビがパソコンに変わっても、あまり状況は変わらないと、築山氏は言います。

キーボードを操作し、 自由にアクセス出来る状況にあってもです。
目と耳から情報が入ってくるし、頭も働いているから大丈夫のように思えても、
脳の機能を維持することは、難しい。

そう説明されています。

目が捉えるのはあくまでも平面であって、立体的な図形としては入らない。
ましてや、実物に触ることも、実際に見ることも出来ない状況に置かれているわけですから、
五感で感じることができません。

『マトリックス』という映画の世界にいるようなものでしょう。

もうそうなると、現実と空想の世界がゴチャゴチャになり、
正常な状態を保つことが出来なくなる。

そういう状況から抜けだすには、外に出て実際に自然と触れ合う。
人と面と向かって話をする。

外界と遮断された世界に閉じこもってばかりいないで、現実の世界の中で行動することが大切になってくる。

そういうことだと思います。

(2016年6月15日)


1 件のコメント:

satoru Kinugawa さんのコメント...

「人間をボケさせる確実な方法は、一切の情報を与えないこと」。「人間」というところに、「国民」という言葉を当てはめてみても、成り立つと思います。

今の安倍政権と大手マスコミの姿勢を観ていると、特にそれを感じます。