2016年6月14日火曜日

節約とケチは違う「節約は心のゆとりを生むが、ケチは心を貧しくする」

『節約と吝嗇(りんしょく)とはまるで違う。
節約は心のゆとりを生み、それが気前のよさとなって現れる。』

(S・スマイルズ『自助論』)


だから、『節約は思慮分別の娘であり、節制の姉 、
そして自由の母である』と述べる。

そして、『要するに節約とは、
自助の精神の最高の表現にほかならない』と書く。

キリストの「残りものは拾い集め、少しのムダもないようにせよ」
という言葉を引いて、
『全能のキリストでさえ、生活上のささいなことがらを軽視せず、
人間には注意深さが必要だという点を
教訓としてわれわれに残している。』と、教え諭す。


前のページでは、次のように言う。

『…いちばん大切なのは、正直な手段で金を得て、
それを倹約しながら使うことである。

正直に金を稼ぐとは、
誘惑に負けず努力と勤勉で望みを果たすことにほかならない。

金を倹約して使うというのは、すぐれた人格者の基礎となる資質
--すなわち分別や先見性や克己心を備えている証拠だ。』

貯蓄によって自分の足場を固めようという努力は、
それだけで十分尊敬に値する。
その努力を通じて人は向上し、より強くなる。

行動の幅が広がり、明日を生き抜く力が湧いてくる。

そう教えてくれている。

(2016年6月14日)

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