2016年6月25日土曜日

安倍首相=『再延期するという判断は、これまでのお約束と異なる新しい判断です』

『これでもかこれでもかといわんばかりに、政治家のお粗末発言が続いている。一般の平議員に始まり現・元大臣と連なり、そしてとどめは最上級の内閣総理大臣となる。



そういったお粗末発言を耳にするたびに、国民は「なんだまたか。それにしても国政をあずかる政治家はいったい何を考えているのか。こんな連中に国の政治をまかせておいていいのだろうか」と顔をしかめては溜息をつく。』
(佐藤道夫『参議院」いまだ「良識の府」に非ず』)



それにしてもこうも問題発言が続くと、「政治」という国民にとって最も大切なそれだけに、国民から重大な関心を寄せられているはずの最重要課題が、影をひそめていく、と指摘している。

問題発言として、佐藤氏は、太田誠一元総務庁長官、鴻池祥肇防災担当大臣、麻生太郎元経済財政担当大臣、小泉総理大臣(いづれもこの本が出版された当時の肩書き)を挙げている。

特に小泉総理の「公約は大したことではない。公約を守らないからといって、あれこれいう方がおかしい」という発言を取り上げて言う。

「公約を守らなくていいといった総理大臣は日本の歴史上初めてであり、一般の政治家にもいないだろう。日本だけでなく、世界中のどこを捜してもこんな政治家はいない。

まさに人類の歴史上初めての迷政治家、それが小泉総理である」と。


ところがどっこい。「世界中のどこを捜してもこんな政治家はいない」はずの、その政治家がもう一人、いた。

今の日本の現職の総理大臣である、安倍晋三その人である。

今回、再延期するという私の判断は、これまでのお約束と異なる新しい判断。「公約違反ではないか」とのご批判があることも真摯に受け止めている』と述べたことは、我々の記憶に新しい。

(※この佐藤氏の本は、2007年に出された。そして、引用した文章は、佐藤氏が2003年9月に書かれものである。)

(2016年6月25日)

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