2016年6月22日水曜日

不平不満があるなら、自ら腰を上げてそれを解決しよう

『心が不安定な人間、自分の価値や重要性に確信が持てない人間は、
自慢をしたり不平不満を言います。


自分がどんなに立派なことを成し遂げたかを語り、
聞いている人たちの表情に、自分を認めてくれる様子が表れることを
期待するわけです。 

また自分のつらい状況について不平不満を言って、
同情を買おうとします。

また、思いどおりに達成できなかったときの言い訳としても、
不平不満を言います。

…本当は、自分が思うような価値ある人間ではないと感じているために、
不平不満がでるのです。

その結果、本当に自分が欲する状態を遠ざけてしまいます。』
(ウィル・ボウエン『もう、不満は言わない』)



不平不満をいうのは、その目的がどうであれ、
何かが悪い状態にあるということを表している。

同情を引きたいためであろうと、言い訳のためであろうと、
不満を口にしたところで、何の解決にもならない。

不満を解決したいなら、現状をしっかりとみつめ、
事実がどうなっているのかを検討するとが必要だ。

不満を言うことと、現状について正すこととは、違う。
たんに「事実」を述べて、現状を正すこととは別の問題である。

不平不満を持っている相手に事実を告げ、
自分がどうしてほしいと思っているのかを伝える。

それは相手に不平不満を言うことにはならない。

そうではなくて、一方的に不平不満を口にするのは、
相手を攻撃することになる。

そうすると、相手は無視し、反抗的になる。

それでは、ますます自分の不平不満がひどくなる。
言われた相手もストレスがたまる。

不満が不満を呼んで、何もよい結果を生まない。


自分のまわりにある悪い状態を解決するためには、
事実と向き合い、当事者である相手と話すことが必要だ。

もし、その当事者が自分自身である時は、じっと耐えるか、
腰を上げて手にツバをして、その問題に取り組むことである。

(2016年6月22日)

0 件のコメント: