2016年6月26日日曜日

議員を無視して、その秘書が自分勝手に振る舞えるはずがない

『「秘書が、秘書が」とは疑惑を投げ掛けられた国会議員が、必ずといっていいほどくちにする永田町の常套句といっていい。「金を受け取ったのは秘書であり、議員である自分は一切関知していない」というのが、そういう立場に置かれた国会議員たちの取りあえずの弁解である。

…議員によっては、金はすべて秘書が扱い、秘書の手元でいろいろに使われてしまったもので、自分は何も知らなかったと語る者すらいる。使用者である議員を無視して、自分勝手に振る舞う秘書が存在するとは全く信じられない話である。

・・・しかるに議員と秘書の関係は全く別で、秘書が何をやっているか議員は一切知らないということで通っており、議員は「秘書が、秘書が」の一点張りで疑惑を振り払おうとしている。』(佐藤道夫『「参議院」未だ「良識の府」に非ず』)



上の文中、「しかるに議員と秘書の関係は全く別で」という箇所の前で、佐藤氏は次のように書いている。

仮に民間の会社であれば、会社の社長宛てに届けられた金を社長に断ることなしに、自分の一存で処分してしまったとすれば、例えそれが会社の用途に使われたとしても、その秘書は厳しい叱責の上、場合によっては解雇されることもあるだろう。__

まったくその通りで 、国民にとっての一般常識が「通用しない」というのが、永田町の「一般常識」のようだ。

これまでに、このようなことが何度となく繰り返されてきたことか。よく考えてみるまでもなく、使用者である議員を無視して、秘書が自分勝手に振る舞えるはずがない。

もういい加減、我々国民は目を覚ます時であろう。

(2016年6月26日)

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