2016年6月24日金曜日

自業自得「他人を非難しても自分を救えない」

『非難は例外なく時間の無駄である。どんなにを他人のあらさがしをしても、どんなに人を非難してみても、自分が変わるわけではない。
自分の不幸や失敗の言い訳に自分の外にその理由を見つけようとして、自分自身から矛先をそらすのに役立つのがせいぜいである。

人を非難することは愚かな行為である。非難すればたとえ多少ともききめがあるとしても、そのききめは自分にはあらわれない。

非難すれば、その相手にうまく罪悪感を覚えさせられるかもしれないが、何にしても自分の不幸の原因を変えることにはならないだろう。』
(ウェイン・ダイアー『自分のための人生』)



誰でも人は自分がかわいい。どんなに自分が「ダメな人間である」と分かっていても、自分を擁護したくなるものである。

自分自身が原因で自分を不幸に追いやったとしても、何かの理由をつけて他人にその責任を押しつけたくなるものだ。

他人に責任を押しつけることで、自分の責任を回避したくなるものである。

だが、所詮は自分自身から出たことである以上は、自分で責任を取るほかに解決の道はない。


非難された相手は、一時的には「嫌な思いをすること」になるだろう。だが、自分に落ち度がない以上は、気に病むことはない。

「何か世にも、物珍しい」人物に出会えたと思って、「しげしげ」と非難した相手の顔を見てやるとよい。

 後ろめたい気持ちが心の底に渦巻いている非難した当人は、「赤面する」よりほかに取るべき手段がなくなる。

面と向かって大きな声を出して非難した相手に挑みかかるより、ずっとそのほうが効果がある。

自分から、自分を非難した相手のレベルに合わせることほど、愚かな反応の仕方はない。

(2016年6月24日)


0 件のコメント: