2016年6月20日月曜日

不平不満を言うことと、過ちを指摘して正すこととは違う

《不平不満を言うことと、過ちや欠陥を指摘して正すことを、混同してはならない。
不平を言わないようにすることは必ずしも、悪い品質や無礼な態度を我慢

することではない。



ウェイターに、スープが冷めているので温め直す必要があると告げることは、
それがニュートラルな事実に基づいたものであるなら、そこにエゴは介在しない。

「こんな冷めたスープを出すとはどういうつもりだ!」というのは
不平不満である。》(ウイル・ボウエン『もう、不満は言わない』)



ボウエンは、あなたの状況を改善出来る立場の人に、
事実を告げることは、不平不満ではない、と説明している。

誰かに怒りをぶつけたり、自分 やほかの人 向かって
状況を嘆いたりすることが、不平不満なのだ、と言う。

そして、そういう態度をとると、ますます
自分の求めていない状況を引き寄せることになる。

そう説明している。



ウェイターを言葉で攻撃すれば、彼は「腹立ちまぎれ」に
何か変なものをスープに入れて、出すかも知れない。

人は文句を言われたりすると非難されたりすると、
攻撃されたと感じ、ますます自己防衛に走る。

不満不満によって、自分が犠牲者であるというメッセージを発すると、
さらに加害者を呼び寄せることになる、と書いている。

私は思う。
不満不満を見つけることは、たやすい。
どこにでも、その材料を見つけ出すことができる。

見つからなければ、自分で「発明すること」もできる。

だが、そうしたところで一体、何が変わるというのであろうか。
何も変わりはしないし、何の解決にもならない。

ますます、自分自身を「惨めな状況」に追いやるだけである、と。 

(2016年6月20日)



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