自分ではない、誰か他の人間の思惑で生きる人生を選ぶな

『問題は自分の感情をコントロールできるかどうかではなく、その意思があるかどうかなのだ。そういう選択をするまでに必要な忍耐力はたいへんなものだ。
コントロールするよりも狂気の道をたどるものもいる。また、憐れみをかけてもらって得るもののほうが幸福の報酬より大きいからという理由で、ただ諦めて悲惨な人生に屈する者もある。

ここで大切なのは、幸福を選ぶ、あるいは、少なくとも人生のいついかなるときでも 不幸を選ばないという自分自身の能力である。

びっくりするような考え方かもしれないが、この考え方を拒絶する前に注意してよく考えてみるべきである。こういった考え方を拒むことは、つまるところ自分自身を見捨てることになるからだ。

つまり、自分ではなく誰か他の人間の思惑で生きる人生を受け入れことになるのである。』（ウエイン・ダイアー『自分のための人生』）

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人間は「起きた事態そのものではなく、そういう事態に対する自分の考え方」が自分を不幸に追いやると、D・カーネギーも説いている。

人は、「自分から進んで不幸になるのではない」と考えている人がほとんどであろう。
しかし、自分を不幸に追いやっているのは、自分自身なのである。もう少し正確に表現すると「自分自身の考え方が、自分を不幸に追いやる」のである。

人が「狂気に走る」のも、おそらくは起きた出来事が自分にとってあまりにも「手に余るとんでもない、出来事」なので、自分で受け止め、それを解決することはとうてい不可能である、と考えてしまうからであろう。

このような見方は、素人の考え方であって、とうてい専門家には受け入れられない，と思うが…。

自分の人生を自由に生きるには、自分の感情を他人の考えにゆだねるようなことがあってはならない。どんな事態に陥ろうとも、（仮に）アドバイスを受けるようなことがあっても、他人に自分の運命をゆだねるようなことをしてはならない。

そうすることは、「自分で自分を死に追いやる」ことと同じである。
ダイアーが強調しているところである。

（２０１６年６月２７日）