『人間はみな、人に認められたい、価値があると思われたい、
重視されていると実感したいという強い欲望があります。
内向的な人でも、他人から、とくに自分にとって大切な人から
関心をもたれたいと思っています。
たとえその関心が、非難というようなネガティブなものであっても、
その関心を得るために、その行為を繰り返すということもあります。』
(ボウエン『もう、不満は言わない』)
重視されていると実感したいという強い欲望があります。
内向的な人でも、他人から、とくに自分にとって大切な人から
関心をもたれたいと思っています。
たとえその関心が、非難というようなネガティブなものであっても、
その関心を得るために、その行為を繰り返すということもあります。』
(ボウエン『もう、不満は言わない』)
★
人にほめられて悪い気のする人は、いないと思います。
なかには「私はほめられても嬉しくない」という人もあるかも知れません。
でも、そのいう人でも、内心は喜んでいると思います。
ほめられれば人は、もっとよい評価を得たいと思い、
さらに努力するようになるでしょう。
反対に「非難される」と人は、ますます卑屈になり、
人生を投げ出してしまいかねません。
人を非難することは、人を踏みつけにする事です。
人に踏みつけにされて喜ぶ人間は、いません。
だから相手を非難すれば、相手からも非難を受けることになります。
★
「一寸の虫にも五分の魂」で、
どんな人であれプライドがあります。
面と向かって非難されれば反射的に、
相手に反撃を加える行動にでることでしょう。
それでは解決になりません。
人は誰でも、この世にまたとないユニークな
存在なのです。
地球上どころか、宇宙全体を探しても、
あなたという存在は、見つけ出すことができません。
それは相手も同じことなのです。
お互いを認めあい、価値ある存在なのだと考えたとき、
和解への道が開けてくると思います。
(2016年6月20日)
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