2015年6月13日土曜日

DoDの炭疽菌「誤配」、キャンプ座間に 自民党政権は知っていたか

このことについて、自民党政権は知っていたか。
それとも、知らされていなかったのであろうか。
DoD(米国防総省)の炭疽菌誤送「事件」が、日本の国内(キャンプ座間)にまで、飛び火してきた。韓国や英国だけの話ではなかった。
しかもそれは、2005年から2009年のあいだのことである、という。





1) 「誤配」の意味は、配達するべき炭疽菌の「種類」をまちがえた?

事の発端は、CNNの取材である。
今年の、5月28日、 「米軍、生きた炭疽菌を誤送付 国内施設や韓国にも」
というタイトルで、つたえた。
米国防総省の研究所が手違いで炭疽菌(たんそきん)の生きたサンプルを米国内や韓国の研究施設に送付していたことが、CNNの取材で27日に分かった。問題のサンプルを受け取った国防総省の職員4人は感染した疑いがあるとして治療を受けているという。 「米軍、生きた炭疽菌を誤送付 国内施設や韓国にも」
まさか、それが、日本の国内にまで、飛び火しようとは、考えてもみなかった。
だが、少し考えれば、これは、「まちがい」であることは、すぐいわかる。

この「誤配」というのは、配達したこと自体のついてのことではない。
そうではなくて、配達するべき炭疽菌の「種類」をまちがえた、というのある。
「死んだ」炭疽菌を、は配達すべきところ、「生きた」炭疽菌をおくった。

そういう意味での、「誤配」である。

こう考えれば、日本の国内に送られていても、何ら不思議なことではない。
日本には、沖縄を始め、「米軍基地」が多くある。


2) 沖縄の米軍基地には、本当になかったのか

YOMIURIは、次のように報じている。
米国防総省による炭疽たんそ菌の誤送付問題で、同省は12日、神奈川県座間市と相模原市にまたがる米陸軍基地「キャンプ座間」にも送付していたことを明らかにした。
 同省のウォレン報道部長によると、炭疽菌は2005年、米西部ユタ州の同省ダグウェイ実験場からキャンプ座間に送られた。生物テロ対策のための検知訓練に使用後、09年に処分し、現在は日本国内に炭疽菌は存在しないという。
米国防総省の炭疽菌誤送付、キャンプ座間にも
不思議なことに、沖縄の米軍基地の名前が出てきていない。
沖縄ではなく、首都に近い神奈川に送ったことは、何を意味するのだろうか。

それとも、沖縄にも送っていたが、「沖縄の現状」を考慮して、公表をさけたのか。
そうではなくて、日本の「のど仏」である、東京に近いところに置くことこそ、意味があること、だったのか。

「オドシ」としての効果を考えてのことであるのか。

記事は、「現在は日本国内に炭疽菌は存在しない」、という米軍の話をそのまま載せている。
はたして、このことを「まとも」に信じても、後で、後悔することはないか。


3) これだけ、念を押されると、かえって、「勘繰り」たくなってくる

また、CNNは、6月10日づけで、(「米軍の炭疽菌誤配送、英国にも 健康被害の危険性なし」という記事をのせた。
英国のほうに送られたのは、2007年のことだ、と報じている。

また、ここでも、「健康に悪影響を及ぼすことはない」と付け加えられている。 
CNNの、5月28日の記事も、これに触れて、以下のように書いている。

疽菌のサンプルが誤って配送されたことが分かっていたのは、米国の19州とコロンビア特別区のほか、韓国やオーストラリア、カナダの施設。
同省幹部によれば、配送による炭疽菌への感染が疑われるケースや感染が確認されたケースはない。配送されたサンプルは非常に低濃度のため、平均的な健康な個人が感染することはないからだという。(2015/5/28の記事)
国民が、健康被害を心配するのはよく理解できる。 
当然、米軍側が、「健康被害の危険性なし」と発表したい気持ちもわかる。

だが、これだけ、念を押されると、かえって、「勘繰り」たくなってくる。
そう思うのは、私だけであろうか。


4) 肝心なのは、何故、この炭疽菌を、米軍がもっていたのかである

ところで、思うに、肝心なことは、「誤配」のことではない。
なぜ、この炭疽菌を、米軍がもっていたのか、ということである。

CNNの記事も、YOMIURIの記事も、「当然」のように、このことには、触れていない。
もちろん、そんなことは、取材しても、「安全保障上の機密事項である」、と拒否されることは、分かりきったこと、ではあるが。

中東、韓国などで、妙な「はやり病」が、広がっている。
このことと関係は、一切ない、と言い切れるのであろうか。

私は、いわゆる「陰謀論」をそのままに、信じているわけではないが、こういう「はやり病」が蔓延するようになると、「マユにつける」ツバを、少しへらさなればならない、と思ってしまう。

(2015年6月13日)