2015年6月12日金曜日

元自民の重鎮が「安保法案反対」 菅長官「個人の意見表明」

「自民党」から、また、「異論」がでた。
「憲法違反」という声がだされた。
今度は、自民党の重鎮ら4人である。

このことについて、菅長官は、個人の意見表明であり、安保法制案の国会審議には、まったく影響がない、とのべた。



  日テレNEWS24 の記事

自民党の山崎拓元副総裁らが12日、記者会見を開き、国会で審議中の安全保障関連法案について、「国民投票によって問うべきで、憲法解釈を一内閣の恣意(しい)によって変更することは認められない」などと反対する声明を発表した。
 日本記者クラブで会見したのは、山崎元副総裁、亀井静香元金融担当相、藤井裕久元財務相、武村正義元官房長官の4人。

山崎拓元副総裁:
「明らかに憲法違反になる行動を惹起(じゃっき)するものである。必ず自衛隊が自ら血を流し、相手方も血を流させる」
亀井元金融担当相:
「戦闘行為をやって戦死者が出るのは当たり前の話。出ないことはあり得ません」
武村元官房長官:
「安倍さんは70年続けてきた日本の平和主義をがらりと変えようとしている」
 ⇒安保法制 4長老反対会見に菅長官「全く影響ない」「すでにバッジ外してる」

◆ 「議員バッジ」を外したのだから、「ただの人」という訳か

この会見については、菅長官が、論評している。
菅氏は、もうすでに現役を辞められ、「議員バッジ」を外されている方であり、それぞれ個人の意見表明だ。

また、国会審議への影響については、全く影響ない、と述べた。
さらに、政府は、合憲であるとの自信をもって法案を、国会に提出した。
法案の意義を理解いただけないのは、残念だ、とした。

自民党の長老であるこの4人を、「個人の意見表明」と切り捨てるとは、「たいした」ものだ。「議員バッジ」を外したのだから、「ただの人」という訳か。

自分たちの「意に沿わないもの」は、誰であろうと切り捨てる、という姿勢が、丸出しである。

「まったく、影響がない」という言い方も、どうかと思う。
もし、そうであるなら、「残念だ」は余計であろう。

「貴重な意見をいただいた」といっておけば、菅長官の「株」は、あがったであろうに。
「残念だ」と、誰かさんが、どこかで、さけんでいそうな気がする。

もっとも、心の中では、別の感情が湧き出ているかも知れない。
それでも、安倍政権の「番頭役」としては、このように答えるしかないのかもしれない。
無理もないところか。


そうはいいながら、今日の審議をみていると、自民党は危機感をつのらせているように、みえる。「維新の党」の切り崩しを始めた、感じがする。

「自信をもって法案を、国会に提出した」というのなら、おかしな「政治工作」はしないで、「国会の議場」でたたかうべきである。


(関連サイト案内)
元自民の重鎮らも安保法案反対 「地球の裏側で憲法違反」=47NEWS
「自公・維」路線鮮明に 政権、安保法案成立図る=河北新報

(2015年6月12日)

0 件のコメント: