福島のしかも、現在、避難区域になっている川に、アユを放流した、のだという。なんと「愚かなことを」と思うのは、私ひとりであろうか。
アユの季節がやってくる。
それは、釣り人にとっても、待ち焦がれた季節だろう。
だが、これはいただけない。
◆ 西日本新聞 の記事
◆ 政府がいい加減な、被災者支援者支援しかしないことが原因だ
はたして、これでいいのか。
まだ、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という発想から抜け出すことができないのか。これでは、政府が安全だというから、「元の場所」に帰る。
それは、政府が「安全だ」というから、原発の建設を認めた。
その「思想」と、かわらない。
気持ちは、わからないでもない。
だが、あまりに素朴すぎる、安易な考えだ。
この魚が、今後どれだけの影響を及ぼすかという事が、十分に分かったうえで、放流をきめたのか。
このアユが、今後どういう道を取って、成長していくのか、分かるのか。
今度の事故は、5年や10年で解決がつく問題ではない。
本当にこのことが、よく理解できているのか。
これは、単に福島だけの問題では、ないのである。
この土地に再び、住むことができると考えているとしたら、「能天気」もいいところだろう。
まして、漁業が再開できるなどと考えること自体、「どうかしている」
やがて、その魚を知らないうちに食べさせられることなになるであろう、全国の国民はいい迷惑だ。
線量を測るというが、いったん、加工されたものは、それがどこで採れたものであるのか。本当に線量がしっかりと、計測されたのかどうかを、知ることができない。
それもこれも、政府がいい加減な、被災者支援者支援しかしないことに、関係している。
故郷を捨てなければならない「つらさ」は、わかる。
だが、「幻」をいつまでも追いかけることは、断念すべき時であろう。
現在の我々、人間の力が、及ばない事態なのだ、という認識をはっきりと持つことが、今求められたいることだ、と思う。
政府が安全だというから、帰る。
それは、政府が安全だというから、原発の建設を認めた。
そういう考えからは、一歩も、抜け出てはいない。
このことに気づくべきだ。
そうでなければ、再び、おなじ「あやまち」をくり返すことになるだろう。
(2015年6月13日)
アユの季節がやってくる。
それは、釣り人にとっても、待ち焦がれた季節だろう。
だが、これはいただけない。
◆ 西日本新聞 の記事
東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町の富岡川で13日、地元漁協がアユの稚魚を放流した。
原発事故後、13年に初めて放流し、今年で3回目。町民や東電、関連企業社員ら約70人が、バケツに入ったアユを川に流すと、群れになって元気よく泳いだ。いわき市に避難している主婦田中美奈子さん(70)は「いつの日か、かつてのようにたくさんの釣り人が川に並ぶ光景を見たい」と話した。
⇒福島、避難区域の川にアユ放流 漁再開目指し、富岡川
◆ 政府がいい加減な、被災者支援者支援しかしないことが原因だ
はたして、これでいいのか。
まだ、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という発想から抜け出すことができないのか。これでは、政府が安全だというから、「元の場所」に帰る。
それは、政府が「安全だ」というから、原発の建設を認めた。
その「思想」と、かわらない。
気持ちは、わからないでもない。
だが、あまりに素朴すぎる、安易な考えだ。
この魚が、今後どれだけの影響を及ぼすかという事が、十分に分かったうえで、放流をきめたのか。
このアユが、今後どういう道を取って、成長していくのか、分かるのか。
今度の事故は、5年や10年で解決がつく問題ではない。
本当にこのことが、よく理解できているのか。
これは、単に福島だけの問題では、ないのである。
この土地に再び、住むことができると考えているとしたら、「能天気」もいいところだろう。
まして、漁業が再開できるなどと考えること自体、「どうかしている」
やがて、その魚を知らないうちに食べさせられることなになるであろう、全国の国民はいい迷惑だ。
線量を測るというが、いったん、加工されたものは、それがどこで採れたものであるのか。本当に線量がしっかりと、計測されたのかどうかを、知ることができない。
それもこれも、政府がいい加減な、被災者支援者支援しかしないことに、関係している。
故郷を捨てなければならない「つらさ」は、わかる。
だが、「幻」をいつまでも追いかけることは、断念すべき時であろう。
現在の我々、人間の力が、及ばない事態なのだ、という認識をはっきりと持つことが、今求められたいることだ、と思う。
政府が安全だというから、帰る。
それは、政府が安全だというから、原発の建設を認めた。
そういう考えからは、一歩も、抜け出てはいない。
このことに気づくべきだ。
そうでなければ、再び、おなじ「あやまち」をくり返すことになるだろう。
(2015年6月13日)
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