自民党は、安保法制案の国会審議の場において、村上氏を質問にすべきである。
そうしてこそ、与党としての責任をはたした、といえる。
自民党の議員である、村上誠一郎氏の、勇気ある行動に、敬意を表したい、と思う。
自民党内にあって、ただひとり、自己の信念を
貫かれたことは、立派である。
それであってこそ、国民の真の代表というに、ふさわしい。
願わくば、今後、自民党内から、村上氏側の席に座る議員が、ひとりでも、ふたりでも、出てくることを期待したい。
◆ 弁護士ドットコム の記事から
このことについては、大手のマスコミは、伝えていない。
報道している記事はあるが、この 「弁護士ドットコム」の記事を転載している。
それだけに、貴重な記事である。
全文を載せることはしないが、読者が、リンク先に行かれて、読まれることをすすめたい。
話は、多義にわたる。
・自民党の総務会での様子。
・安保条約の改定の時の話。
・ドイツの「ナチス」の例と、自民党の「えらいさん」がいった、「ナチスの例に学べ」という言葉の意味について。
・今の日本は、民主主義が危機にある。
これらのことについて、熱く、語られたことが解っていただける、と思う。
とくに、「ダブル先生」。つまり、議員バッジと弁護士のバッジを付けている、その先生たち。
その先生たちの責任が重い、という事を強調されている。
改革をしたかったら、多数党に所属しなければ「出来ない」とは、よくいわれることである。
だが、これは、口で言うのは簡単であるが、それを実行するとなると、むずかしい。
それだけに、今後の、貴重な手本となることだろう。
村上誠一郎衆院議員の行動は、歴史に刻まれるべき快挙である。
◆ ベンジャミン・ディズレーリを彷彿させる
この村上氏の記事を読んで、英国の偉大な政治家の、ベンジャミン・ディズレーリを思い出した。
その時の事情は、こうである。
当時、ピール内閣に所属していたディズレーリは、そのピール首相を批判した。
「公約」を変えるのなら、反対党に政権を譲り渡すべきである、という大演説をおこなって、ピール内閣を解散に追い込んだ。
「保守党」(与党)が、「穀物法」を守るという公約を掲げて選挙に勝ったのなら、いくら事情が変わったからといって、「穀物法」を変えるべきではない。
変えるのなら、下野すべきである。
そうして、「穀物法」の廃止を公約にして選挙を戦った、「自由党」(野党)に、「穀物法」廃止を任せるのが筋(すじ)と、議会において、大演説をした。
このディズレーリの演説により、ピール内閣の議員らは、次々と去って行った。
結果、「保守党」は、少数党になってしまい、ピール内閣は、つぶれた。
このことで、ディズレーリは、政党は「選挙公約」をまもるべき、という大原則を打ち立てた。
それを、自分が所属する政党の内閣である、ピール内閣に対して、論戦をおこなうことことで、実現した。
今後、安保法制案の審議が、どのように推移していくかは、現時点においては、予想できない。
だが、衆議院憲法調査会での3人の参考人の「憲法違反である」という証言。
この村上氏の、勇気ある行動と、発言。
これらのことは、今後の日本の政治に、大きな教訓となって、生き続けることであろう。
◆ 自民党は、国会審議の場において、村上氏を質問に立たせるべき
村上氏が述べたことについて、特に重要なところを以下に示しておきたい。
四面楚歌のなかにおいて、このように言う事は、大変なエネルギーを要したことであろう。
だが、時には、除名を覚悟してでも、言わねばならぬ時がある。
政治家として、立派な仕事をされた。
自民党は、国民に対して、「ていねい」な説明をする、というのであれば、安保法制案の国会審議の場において、村上氏を質問者として立たせるべきである。
そうしてこそ、本当に、国民への約束を果たした、ということができる、と思う。
(加筆して、再送しました。)
(2015年6月11日)
そうしてこそ、与党としての責任をはたした、といえる。
自民党の議員である、村上誠一郎氏の、勇気ある行動に、敬意を表したい、と思う。
自民党内にあって、ただひとり、自己の信念を
貫かれたことは、立派である。
それであってこそ、国民の真の代表というに、ふさわしい。
願わくば、今後、自民党内から、村上氏側の席に座る議員が、ひとりでも、ふたりでも、出てくることを期待したい。
◆ 弁護士ドットコム の記事から
自民党の村上誠一郎衆院議員が6月10日、日弁連が主催した安保法制に反対する集会に出席し、自民党の執行部を「あまりに傲慢」と批判した。会場には弁護士や野党議員ら190人が参加し、それぞれ安保法制に批判的な意見を述べていたが、集会の途中で、与党・自民党に所属する村上議員が姿を見せ、マイクを握ると大きなどよめきが起きた。
⇒「あまりに傲慢」自民・村上議員が「安保法制反対集会」で自民党執行部を批判(全文)
このことについては、大手のマスコミは、伝えていない。
報道している記事はあるが、この 「弁護士ドットコム」の記事を転載している。
それだけに、貴重な記事である。
全文を載せることはしないが、読者が、リンク先に行かれて、読まれることをすすめたい。
話は、多義にわたる。
・自民党の総務会での様子。
・安保条約の改定の時の話。
・ドイツの「ナチス」の例と、自民党の「えらいさん」がいった、「ナチスの例に学べ」という言葉の意味について。
・今の日本は、民主主義が危機にある。
これらのことについて、熱く、語られたことが解っていただける、と思う。
とくに、「ダブル先生」。つまり、議員バッジと弁護士のバッジを付けている、その先生たち。
その先生たちの責任が重い、という事を強調されている。
改革をしたかったら、多数党に所属しなければ「出来ない」とは、よくいわれることである。
だが、これは、口で言うのは簡単であるが、それを実行するとなると、むずかしい。
それだけに、今後の、貴重な手本となることだろう。
村上誠一郎衆院議員の行動は、歴史に刻まれるべき快挙である。
◆ ベンジャミン・ディズレーリを彷彿させる
この村上氏の記事を読んで、英国の偉大な政治家の、ベンジャミン・ディズレーリを思い出した。
その時の事情は、こうである。
当時、ピール内閣に所属していたディズレーリは、そのピール首相を批判した。
「公約」を変えるのなら、反対党に政権を譲り渡すべきである、という大演説をおこなって、ピール内閣を解散に追い込んだ。
「保守党」(与党)が、「穀物法」を守るという公約を掲げて選挙に勝ったのなら、いくら事情が変わったからといって、「穀物法」を変えるべきではない。
変えるのなら、下野すべきである。
そうして、「穀物法」の廃止を公約にして選挙を戦った、「自由党」(野党)に、「穀物法」廃止を任せるのが筋(すじ)と、議会において、大演説をした。
このディズレーリの演説により、ピール内閣の議員らは、次々と去って行った。
結果、「保守党」は、少数党になってしまい、ピール内閣は、つぶれた。
このことで、ディズレーリは、政党は「選挙公約」をまもるべき、という大原則を打ち立てた。
それを、自分が所属する政党の内閣である、ピール内閣に対して、論戦をおこなうことことで、実現した。
今後、安保法制案の審議が、どのように推移していくかは、現時点においては、予想できない。
だが、衆議院憲法調査会での3人の参考人の「憲法違反である」という証言。
この村上氏の、勇気ある行動と、発言。
これらのことは、今後の日本の政治に、大きな教訓となって、生き続けることであろう。
◆ 自民党は、国会審議の場において、村上氏を質問に立たせるべき
村上氏が述べたことについて、特に重要なところを以下に示しておきたい。
今回、まず昨日のことから申し上げますと、私が申し上げたのは、このような問題は、国会議員の政治的良心・使命に関わる問題であるから、党議拘束を外すべきだと。
そしたらですね。ハッキリ言いますよ。あなたたちの先輩の、ある代議士が「お前は最高裁判決を読んだことがあるのか」と言ってきた。砂川判決を。
だから私は言った。「あなただけですよ、砂川判決が根拠だと言っているのは」。
そしたら何て言ったと思いますか?
「学者は、最高裁判決までおかしいというヤカラだから、話を聞く必要がない」と言ったんですよ。
それで、私は激怒したんです。3人のオーディナリーな学者が違憲だと言っていることに対して、自民党がそれを無視するということは、あまりにも傲慢ではないか。
四面楚歌のなかにおいて、このように言う事は、大変なエネルギーを要したことであろう。
だが、時には、除名を覚悟してでも、言わねばならぬ時がある。
政治家として、立派な仕事をされた。
自民党は、国民に対して、「ていねい」な説明をする、というのであれば、安保法制案の国会審議の場において、村上氏を質問者として立たせるべきである。
そうしてこそ、本当に、国民への約束を果たした、ということができる、と思う。
(加筆して、再送しました。)
(2015年6月11日)