数の力を背景に、「おごる」自民党に、将来はあるのか。
「マッチポンプ」とは、このことだ。
自民党が、「火消し」に、追われている。谷垣幹事長が、一身に責任を負って、動き回っているようだ。
だが、この程度のことで、おさまるとは到
底思えない。
また、我々は、このような政党に、日本の安全保障を託してよいのか。
≪自民党「マスコミ批判」騒動(Ⅱ)≫を、お届けしたい。
2) 自民党の対応
当の「勉強会」の参加者は、少しも、「反省」の色を見せてはいない。
このことは、今回の「騒動」が、偶然起きたものではない、ことの証明であろう。
自民党の中に、マスコミを「抑圧し、操作したい」という雰囲気が、蔓延しているからではないか。
◆ まず、これまでの、経過について、整理しておきたい。
6月25日 午前? ・ 自民党の党本部で、「文化芸術懇話会」の、初会合。
同日、夜 ・「共同通信」が、「マスコミをこらしめるには広告料収入を なくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」
という発言を報道。
・「日刊スポーツ」などが、「共同」の記事を、転載・報道する。
6月26日 午前 ・マスコミ各社が、一斉に報道し始める。
・国会の審議において、民主党の寺田氏が、追及。
・谷垣幹事長が、一連の発言に「何で今そういうの」と苦言。
同日、午後 ・国会審議で、安倍首相が「事実なら、大変遺憾」と答弁。
・百田氏が、「軽口、冗談のつもりだった」と、釈明。
6月27日 ・マスコミ各社が、一斉に「社説」で取り上げ、批判。
同日、夜 ・自民、勉強会の代表、木原青年局長の役職停止を発表。
6月28日 ・谷垣幹事長、NHKの番組中で、「大変申し訳なかった」と謝罪。
◆ 谷垣幹事長:発言の移り変わり
・ 「何で今そういうことを言うの、というようなことはないようにしてほしいと心から思う」(6/26)⇒報道規制発言」で波紋、自民党は陳謝
・「批判反論するということは、私は当然、あっていいと思います。むしろ、なければいけないと思います。ただ、そこはやっぱりなんと言いましょうか、その主張の仕方にも品位が必要かな」(6/26)⇒自民若手、マスコミ「広告収入なくなるのが一番だ」
・「わが党に対する国民の信頼を大きく損なうものであって、看過できない」6/27
⇒自民、木原青年局長を更迭 谷垣幹事長「看過できない」
・「大変申し訳なかったという気持ちだ」
「発言は軽率で、報道の自由に対する自民党の姿勢への誤解を招いた」(6/28)
⇒谷垣幹事長、報道圧力発言で謝罪 野党、一斉批判
◆ 徐々に、その表情から、ゆとりが消えった谷垣氏
自民党役員連絡会後の、記者会見における質疑応答では、まだ、「余裕」が感じられる。
「笑顔」が、出ており、「ゆとり」がある。
国会で、寺田議員が、安倍首相を追及しはじめてからは、「安保法制案の審議に響く。大変なことをしてくれた」、という気持ちで、一杯の様子も、うかがえるようになってきた。
27日になって、マスコミ各社が、一斉に、社説で、自民党を批判する記事を載せた。
この時点では、もう、谷垣幹事長の顔から、「笑顔」が消えた。
「神妙」そのものだ。
そして、木原青年局長の更迭を発表するころには、「余裕」も、「ゆとり」も、完全に消えた。そんな感じだ。
党本部に、抗議の電話が殺到していたのではないか。
ようやく、28日になって、決して、「謝罪」しようとしない、安倍首相になり代わり、頭をさげた。幹事長という立場ではあれ、これでは、どちらが、総理・総裁なのか、分からない。
この、木原青年局長の更迭は、谷垣執行部の決断で行われたといわれる。
このままでは、安保法制案の審議が、「持たない」という判断をしたのであろう。
だが、この程度では、「トカゲのしっぽ切り」と思われるだけだ。
「全然」といってよいほど、「後始末」が、不十分で、いい加減である。
最低、この「勉強会」の解散ぐらいは、命令すべきだろう。
◆ 自らが矢面に立たず、「部下」に任せる首相は、信頼できない
安倍首相の発言は、このブログにおいても、≪安保法制審議、「マスコミ批判」で、紛糾 「大変遺憾」で、済ますのか≫というタイトルでも、論じた。
それ以後についての、安倍首相の「言葉」は、まったく聞こえて来ない。
いままでなら、”首相に近い「だれそれ」によると”、いうようなニュースが報じられてきたが、それさえもない。
やはり、ここでも、「秘密保護法」が、効いているか。
さて、以下は、日刊スポーツの記事から、引用である。
いわば、安倍首相にとって、「親衛隊」ともいうべき議員の集まりだ。
その彼らに、「弓を引くこと」は、出来まい。
だが、ここで、いさぎよく、―諸葛孔明に習って―「泣いて、馬謖を斬」ってみせれば、少しは、国民の「同情」を集めることもできたであろう。
「中途半端」な対応で、ごまかす。
首相自らが、矢面に立たず、すべてを、「部下」に押し付ける。
このような対応をしていると、やがては、まわりからも、「信頼を得ること」ができなくなることだろう。
もちろん、国民からの信頼も、「遠くない」将来に、「完全」になくすことであろう。
(関連サイト案内)
・野党、安倍首相責任追及へ=自民「軽率」と陳謝-報道規制問題=時事
・自民、局長更迭・役職停止1年…報道規制発言=読売
・百田氏「軽口、冗談のつもりだった」 沖縄紙つぶせ発言=朝日D
・自民、木原氏を更迭 「懲らしめる」発言の議員らも注意=朝日D
・【百田氏「沖縄2紙つぶせ」発言】まさにおごれる者たち=47ニュース
・「脅し。メディア萎縮狙う」 識者、自民勉強会を批判=東京新聞
・出席の議員、発言の是非コメントせず 自民若手の勉強会http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015062800069=北海道新聞
※ 2015/6/29 大幅に、加筆訂正をしました。
(2015年6月28日)
「マッチポンプ」とは、このことだ。
自民党が、「火消し」に、追われている。谷垣幹事長が、一身に責任を負って、動き回っているようだ。
だが、この程度のことで、おさまるとは到
底思えない。
また、我々は、このような政党に、日本の安全保障を託してよいのか。
≪自民党「マスコミ批判」騒動(Ⅱ)≫を、お届けしたい。
2) 自民党の対応
当の「勉強会」の参加者は、少しも、「反省」の色を見せてはいない。
このことは、今回の「騒動」が、偶然起きたものではない、ことの証明であろう。
自民党の中に、マスコミを「抑圧し、操作したい」という雰囲気が、蔓延しているからではないか。
◆ まず、これまでの、経過について、整理しておきたい。
6月25日 午前? ・ 自民党の党本部で、「文化芸術懇話会」の、初会合。
同日、夜 ・「共同通信」が、「マスコミをこらしめるには広告料収入を なくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」
という発言を報道。
・「日刊スポーツ」などが、「共同」の記事を、転載・報道する。
6月26日 午前 ・マスコミ各社が、一斉に報道し始める。
・国会の審議において、民主党の寺田氏が、追及。
・谷垣幹事長が、一連の発言に「何で今そういうの」と苦言。
同日、午後 ・国会審議で、安倍首相が「事実なら、大変遺憾」と答弁。
・百田氏が、「軽口、冗談のつもりだった」と、釈明。
6月27日 ・マスコミ各社が、一斉に「社説」で取り上げ、批判。
同日、夜 ・自民、勉強会の代表、木原青年局長の役職停止を発表。
6月28日 ・谷垣幹事長、NHKの番組中で、「大変申し訳なかった」と謝罪。
◆ 谷垣幹事長:発言の移り変わり
・ 「何で今そういうことを言うの、というようなことはないようにしてほしいと心から思う」(6/26)⇒報道規制発言」で波紋、自民党は陳謝
・「批判反論するということは、私は当然、あっていいと思います。むしろ、なければいけないと思います。ただ、そこはやっぱりなんと言いましょうか、その主張の仕方にも品位が必要かな」(6/26)⇒自民若手、マスコミ「広告収入なくなるのが一番だ」
・「わが党に対する国民の信頼を大きく損なうものであって、看過できない」6/27
⇒自民、木原青年局長を更迭 谷垣幹事長「看過できない」
・「大変申し訳なかったという気持ちだ」
「発言は軽率で、報道の自由に対する自民党の姿勢への誤解を招いた」(6/28)
⇒谷垣幹事長、報道圧力発言で謝罪 野党、一斉批判
◆ 徐々に、その表情から、ゆとりが消えった谷垣氏
自民党役員連絡会後の、記者会見における質疑応答では、まだ、「余裕」が感じられる。
「笑顔」が、出ており、「ゆとり」がある。
国会で、寺田議員が、安倍首相を追及しはじめてからは、「安保法制案の審議に響く。大変なことをしてくれた」、という気持ちで、一杯の様子も、うかがえるようになってきた。
27日になって、マスコミ各社が、一斉に、社説で、自民党を批判する記事を載せた。
この時点では、もう、谷垣幹事長の顔から、「笑顔」が消えた。
「神妙」そのものだ。
そして、木原青年局長の更迭を発表するころには、「余裕」も、「ゆとり」も、完全に消えた。そんな感じだ。
党本部に、抗議の電話が殺到していたのではないか。
ようやく、28日になって、決して、「謝罪」しようとしない、安倍首相になり代わり、頭をさげた。幹事長という立場ではあれ、これでは、どちらが、総理・総裁なのか、分からない。
この、木原青年局長の更迭は、谷垣執行部の決断で行われたといわれる。
このままでは、安保法制案の審議が、「持たない」という判断をしたのであろう。
だが、この程度では、「トカゲのしっぽ切り」と思われるだけだ。
「全然」といってよいほど、「後始末」が、不十分で、いい加減である。
最低、この「勉強会」の解散ぐらいは、命令すべきだろう。
◆ 自らが矢面に立たず、「部下」に任せる首相は、信頼できない
安倍首相の発言は、このブログにおいても、≪安保法制審議、「マスコミ批判」で、紛糾 「大変遺憾」で、済ますのか≫というタイトルでも、論じた。
それ以後についての、安倍首相の「言葉」は、まったく聞こえて来ない。
いままでなら、”首相に近い「だれそれ」によると”、いうようなニュースが報じられてきたが、それさえもない。
やはり、ここでも、「秘密保護法」が、効いているか。
さて、以下は、日刊スポーツの記事から、引用である。
「党所属議員の発言だけに、総理総裁として謝罪を求められると、『私がその場にいないのに、勝手におわびすることはできない。発言した人だけができる』と拒否。『私的な勉強会。1つの意見で、処罰することがいいのか』と処分にも否定的だ。煮え切らない対応に『そういう総理の背中を見て、議員は発言していると思う』と指摘された。」この会は、安倍首相に近い議員による勉強会である。
⇒自民勉強会での百田尚樹氏発言を安倍首相は謝罪せず
いわば、安倍首相にとって、「親衛隊」ともいうべき議員の集まりだ。
その彼らに、「弓を引くこと」は、出来まい。
だが、ここで、いさぎよく、―諸葛孔明に習って―「泣いて、馬謖を斬」ってみせれば、少しは、国民の「同情」を集めることもできたであろう。
「中途半端」な対応で、ごまかす。
首相自らが、矢面に立たず、すべてを、「部下」に押し付ける。
このような対応をしていると、やがては、まわりからも、「信頼を得ること」ができなくなることだろう。
もちろん、国民からの信頼も、「遠くない」将来に、「完全」になくすことであろう。
(関連サイト案内)
・野党、安倍首相責任追及へ=自民「軽率」と陳謝-報道規制問題=時事
・自民、局長更迭・役職停止1年…報道規制発言=読売
・百田氏「軽口、冗談のつもりだった」 沖縄紙つぶせ発言=朝日D
・自民、木原氏を更迭 「懲らしめる」発言の議員らも注意=朝日D
・【百田氏「沖縄2紙つぶせ」発言】まさにおごれる者たち=47ニュース
・「脅し。メディア萎縮狙う」 識者、自民勉強会を批判=東京新聞
・出席の議員、発言の是非コメントせず 自民若手の勉強会http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015062800069=北海道新聞
※ 2015/6/29 大幅に、加筆訂正をしました。
(2015年6月28日)
0 件のコメント:
コメントを投稿