横浜で新型護衛艦の進水式があった。
全長は248メートル、幅38メートル、排水量は19000トン。建造費は2100億円。
平成15年3月に就役予定である。
その長さは、戦艦「大和」の263メートルに近い。
艦名は「いずも」。
「長門」にする案もあったが、「長門」が真珠湾攻撃の時の旗艦であったことから、アメリカに配慮して、この名前になったとされる。
また、近隣諸国を刺激しないためという意味もあるらしい。
その「長門」は日本海軍の象徴であった。
真珠湾の攻撃に参加した後は「大和」に旗艦の地位を譲り、以後は柱島で「寝ている」ことが多かった。
真珠湾攻撃に文字どうり参加して、ハワイを艦砲射撃していれば、その後の歴史は違ったかもしれない。しかし、なぜか山本長官は、黒島先任参謀の進言を受け入れず、「長門」を「反転」させた。
重厚な戦艦群の護衛のない南雲長官は、二次攻撃をあきらめ、引き返した。
むき出しの石油タンク群をそのままにしたことや、肝心の空母を見つけそれを沈めることが出来なかったことで、戦争に負けた。
「長門」は戦後にアメリカ軍に接収され、原爆実験に使われ沈没させられた。
「出雲」は新型護衛艦と言っても、その実は、空母である。
ヘリコプター専用搭載艦である。
この艦に、戦闘機や爆撃機を積めば、空母に早変わりする。
いまある「ひゅうが」の、全長197メートル、幅33メートル、排水量1400トンと比べると、その大きさの違いが分かる。
「いずも」には自衛隊の3.5トントラックを、50台余り積む事も出来る。
大災害や国際緊急援助の際には、洋上拠点にする目的も持つ。
ところで政府は、次期戦闘機として「F35-A」を購入予定であるが、空中で静止できる垂直離着陸型の「F35ーB」の導入を検討中であるらしい。
将来的に「F35ーB」を、「いずも」に搭載するつもりなのであろう。
そうなると、文字どうりの空母としての役割を担うことになる。
安倍首相は、内閣法制局長官を強引に変えてまでも、集団的自衛権の行使が出来るように
しようとしている。
そしてアメリカと共同歩調を取り、世界に出ていくつもりなのであろう。
「出雲」の進水式,「F35-B」の導入の検討は、集団的自衛権の行使にむけた「静かな」動きと見ることが出来よう。
進水式のあった六日は、原爆が落とされた日でもあり、広島で記念式典が行われた。
海上自衛隊は「大安」の日を選んだと説明しているが、もう少し細かい配慮が必要である。
命名のいきさつとの整合性がない。
そこまで配慮するのであれば、進水式でも、そういう心配りができたのではないか。
わざわざ6日を選んだのではないか。
麻生発言でこんなに騒がしくなるとは予想できなかったであろうが、
やはり危機管理に甘さがあるとみられても仕方がなかろう。
自衛隊は何よりも危機管理が要求される組織である。
だから「大安の日」は言い訳にはならない。
どうも東電の会見といい、麻生副総理の発言といい、「言葉の重み」が良く理解できていないのではないか。
「大安の日」は8月6日しかないのかと聞かれたら、どう返答するつもりなのであろう。
そんな見え透いたことをするから、近隣諸国から疑いの目で見られるのである。
8月7日の東京新聞は、明確に「攻撃型空母」という表現を用いて、憲法との整合性を批判している。卓見である。 (追記 8月7日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013080702000116.html
≪サイトの案内≫
① 「いずも」の進水式
http://mainichi.jp/select/news/20130807k0000m040089000c.html
② 「いずも」命名について
http://mainichi.jp/select/news/20130727k0000e040221000c.html
③ 次期戦闘機の購入予定について
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00249845.html
全長は248メートル、幅38メートル、排水量は19000トン。建造費は2100億円。
平成15年3月に就役予定である。
その長さは、戦艦「大和」の263メートルに近い。
艦名は「いずも」。
「長門」にする案もあったが、「長門」が真珠湾攻撃の時の旗艦であったことから、アメリカに配慮して、この名前になったとされる。
また、近隣諸国を刺激しないためという意味もあるらしい。
その「長門」は日本海軍の象徴であった。
真珠湾の攻撃に参加した後は「大和」に旗艦の地位を譲り、以後は柱島で「寝ている」ことが多かった。
真珠湾攻撃に文字どうり参加して、ハワイを艦砲射撃していれば、その後の歴史は違ったかもしれない。しかし、なぜか山本長官は、黒島先任参謀の進言を受け入れず、「長門」を「反転」させた。
重厚な戦艦群の護衛のない南雲長官は、二次攻撃をあきらめ、引き返した。
むき出しの石油タンク群をそのままにしたことや、肝心の空母を見つけそれを沈めることが出来なかったことで、戦争に負けた。
「長門」は戦後にアメリカ軍に接収され、原爆実験に使われ沈没させられた。
「出雲」は新型護衛艦と言っても、その実は、空母である。
ヘリコプター専用搭載艦である。
この艦に、戦闘機や爆撃機を積めば、空母に早変わりする。
いまある「ひゅうが」の、全長197メートル、幅33メートル、排水量1400トンと比べると、その大きさの違いが分かる。
「いずも」には自衛隊の3.5トントラックを、50台余り積む事も出来る。
大災害や国際緊急援助の際には、洋上拠点にする目的も持つ。
将来的に「F35ーB」を、「いずも」に搭載するつもりなのであろう。
そうなると、文字どうりの空母としての役割を担うことになる。
安倍首相は、内閣法制局長官を強引に変えてまでも、集団的自衛権の行使が出来るように
しようとしている。
そしてアメリカと共同歩調を取り、世界に出ていくつもりなのであろう。
「出雲」の進水式,「F35-B」の導入の検討は、集団的自衛権の行使にむけた「静かな」動きと見ることが出来よう。
進水式のあった六日は、原爆が落とされた日でもあり、広島で記念式典が行われた。
海上自衛隊は「大安」の日を選んだと説明しているが、もう少し細かい配慮が必要である。
命名のいきさつとの整合性がない。
そこまで配慮するのであれば、進水式でも、そういう心配りができたのではないか。
わざわざ6日を選んだのではないか。
麻生発言でこんなに騒がしくなるとは予想できなかったであろうが、
やはり危機管理に甘さがあるとみられても仕方がなかろう。
自衛隊は何よりも危機管理が要求される組織である。
だから「大安の日」は言い訳にはならない。
どうも東電の会見といい、麻生副総理の発言といい、「言葉の重み」が良く理解できていないのではないか。
「大安の日」は8月6日しかないのかと聞かれたら、どう返答するつもりなのであろう。
そんな見え透いたことをするから、近隣諸国から疑いの目で見られるのである。
8月7日の東京新聞は、明確に「攻撃型空母」という表現を用いて、憲法との整合性を批判している。卓見である。 (追記 8月7日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013080702000116.html
≪サイトの案内≫
① 「いずも」の進水式
http://mainichi.jp/select/news/20130807k0000m040089000c.html
② 「いずも」命名について
http://mainichi.jp/select/news/20130727k0000e040221000c.html
③ 次期戦闘機の購入予定について
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00249845.html