2013年8月30日金曜日

北海道新聞の快挙を大手マスコミは見習うべきだ

シリアへの軍事介入についての北海道新聞の社説は、立派だ。
(毎日の歯切れの悪い社説と比べれば、良くわかる。)
社説は29日に載った。

≪オバマ米政権が英国、フランスなどと協調してシリアへの軍事攻撃の準備態勢に入った。アサド政権が化学兵器を使用したと断定したためだ。数日中にもミサイルを発射するとの情報もある。事態は極めて切迫している。
しかし、米国は大量破壊兵器を隠し持っているとの情報をもとにイラク戦争に突き進んだ過ちを忘れてはならない。2年半に及ぶシリア内戦で死者はすでに10万人を超えている。 軍事介入による戦火の拡大を深く憂慮する。 ・・・・
米国は外交努力を尽くしたとはいえない。国際社会は今こそ即時停戦に向け最大限の努力をすべきだ。・・・・・
アサド政権は徹底抗戦を主張している。軍事介入によって紛争が周辺国に飛び火しかねない。シリアからヨルダン、レバノンなど周辺国に逃れた難民は190万人以上になる。軍事攻撃が行われれば、さらに急増するのは必至だ。≫
オバマ政権へ慎重な対応を、呼び掛けている。社説が言うように、イラクでの戦争を考えれば、当然の判断だ。
さらに次のように続ける。
 ≪米英などが国連安全保障理事会の決議なしに攻撃を正当化しようとする姿勢もはなはだ疑問だ。国連を軽んじる行為で、泥沼化したイラク戦争の二の舞いになりかねない。
安保理は反体制派を支援する米英仏と、アサド政権支持のロシア、中国が対立し、何の打開策も打てずにいる。和平への国際会議開催のめどすら立てられないでいるのは、米ロなどの責任である。≫

これもその通りだ。
もしこの内戦が、戦争に発展するようなことになれば、今の情勢からいって、世界戦争になりかねない。

第3次世界大戦になりかねない。アメリカは、介入するべきではない。

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それにしても、日本の地方紙である北海道新聞がこのような社説を載せたことは、快挙だ。しかも29日の時点で、いち早く報道したことが、すばらしい。

大手のマスコミも大いに見習うべきである。
もちろん彼らにも、こういう社説を書く力は充分にあるのだろう。

しかし報道は、早さが第一だ。「後の祭」は、京都の祇園祭りだけで通用することだ。

だから実力がいくらあっても「書かない」のなら、「実力がない」のも同然だ。

日本の安部首相には、あんなバカな会見しかできないのだ。

だから大手マスコミが、日本の立場を世界に向かって発信することが、日本の安全保障にとって重要であることをよく認識するべきである。

このような記事を載せる新聞がまだ存在することは、今の日本にとっては、救いだ。だから今後は、国内のことにおいても、このような情報が多く出てくることを期待する。

(2013年8月30日)