2013年8月2日金曜日

■ 麻生副総理の発言■■■「その手」には乗らない

参議院選挙で勝って、タガが外れたのか、自民党政府の「失言」が目立つ。
細田幹事長代行に続いて、麻生元総理が、国辱的な発言をした。
しかも、すぐに、取り消すのだからあきれてしまう。


高市発言でもそうだ。
「身内」ばかりの講演会で、つい口が滑ったのであろう。
それにしても、今のような情報化社会で、発言内容が外に漏れないとでも思うのであろうか。

総理経験者であり、まして政府の要職に在りながら、発言内容に対する重みの自覚がないのであろうか。
そうだとしたらこれは問題である。
しかしそれ以上に、このような内容の事柄をその発言の影響も考えずに話すこと、そのものにこそ問題がある。

政府の要職にあるといううことは、国の安全保障に関わることである。
すぐに撤回することになるのが分っている事柄を、後先を考えずに無防備に話すこと事体が問題である。

また官邸の対応も遅い。
外国から言われなければ、動かないようではだめだ。
こんな対応の仕方だから、「外圧でしか動かない国だと思われてしまう。
このような発言が国内だけの問題で済むと思っている所に、甘さがある。

民主党時代の「内閣危機管理室」が今はどうなっているのか知らないが、どちらにしても危機管理が出来ていない。
危機管理を自然災害やテロなどに限定して考えているのではないか。
そんなことでは、心配だ。(追記)

首相官邸は当初、「麻生副総理が答えるべきこと」(菅氏)と静観していたが、米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が抗議声明を出し、中国、韓国両政府も批判のコメントを発表したことから、動かざるを得なくなった。菅氏は7月31日、福岡県内にいた麻生氏に電話で「誤解を受ける状況になっている」と対応を促し、菅氏から報告を受けた安倍晋三首相も「(撤回は)早い方がいい」と語った。
http://mainichi.jp/select/news/20130802k0000m010065000c.html

麻生副総理のようなことを言うからいつまでたっても、「日本は反省が足りない」と言われる羽目になる。
隣の国から付け込まれることになるのだ。

口先だけで謝っているだけで、本心は別の所にあると、勘ぐられることになる。
なんのことはない。自分たちで原因を作り出しているのだ。
それをいつまで謝り続ければ納得するのだ、と相手に言ってみても駄目である。

このような「失言」が繰り返され間は、ずっと謝り続けることになろう。

ナチスうんぬんというのは、もちろん問題であるのは言うまでもないが、
一番重要視しなければならないのは、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。
誰も気がつかない間に変わった」と言うところであろう。

その真意は、我々(自民党)も、国民に何も知らせずに、国民が知らない間に
「日本国憲法」を変えてしまおう、ということなのであろう。
安倍総理などにいわれ渋々撤回したが、正直に本心を語ったのではないかと思う。

我々国民は発言が撤回されたと安心をせず、撤回は表面的なものであると考えるべきである。