2013年8月11日日曜日

原発再稼働のリスクと、テロ攻撃の危険性を考える。(2)

号に続き、原発再稼働のリスクの第2回目です。
今回は、テロの危険性について考えてみます。


再稼働についてはCO2や温暖化、今回のような事故との関係で論じられることが多いのですが、テロの危険性を無視することは出来ません。

特に日本は海岸沿いに原発が建てられているのですから、その危険性は特別です。

現在北朝鮮がどれだけの威力のある核ミサイルを保持しているのかは定かではありませんが、少なくとも日本を「沈没」させるぐらいは出来るのではないかと思います。

それにたいして日本は、ミサイル迎撃システムを持っていますが、本家のアメリカでは三度も実験に失敗しています。ただ高価なだけで、実際には役に立たないものである事が分かりました。

仮に北朝鮮が、本気で、核攻撃を決意したなら、どうなうでしょう。  
たとえ、ひとつはうち落せても、次々に発射されるミサイルをすべて落とすことは出来ないでしょう。
一つでも原発に命中すれば、終わりです。

また、テロ攻撃はミサイルに限りません。
飛行機でも可能です。
9・11のようなことが起こされれば、原発を破壊することが出来るでしょう。

原発の建屋の屋上は爆発の時に上に行くように、天井が薄くできているそうですから、上から爆弾を落とされれば、ダメでしょう。

さらに原爆の施設に侵入して、冷却を止められば、核爆発させることが出来ます。
それは今回のことで明らかになりました。
まさに原発はテロの「格好の標的」です。

深夜に侵入して、施設を占拠されれば、一巻の終わりです。
現在日本海側の若狭湾には、14基の原発があります。

その中の一基でも爆発することが出来れば、連鎖的に爆発が起こるでしょう。
そんなにおおぜいの人数でなくてもそれは可能です。

今回の福島の事故について、東電や政府は、水素爆発であると言っていますが、そうではないと思います。

津波で全電源がダメになり、事故になっただけなら、-もちろんそれだけでも大変なことには違いないのですがーすべてのデーターを公表できるはずです。

ところが今もって東電や政府、マスコミも、三号機の爆発の映像を公開していません。

原子炉の状態もどうなっているのか、国民には明らかにしていないのです。
何か隠したいことがあるとしか思えません。

それは核爆発であったいうことしか考えられないのです。

ひとたびテロが起きれば、今の日本の政府にそれに対応するだけの能力がないことを、今回の原発事故で世界に知らせていまいました。

今の日本は無防備なのです。何も軍隊がないことを言っているのではないのです。
一番肝心の、危機意識が稀薄なのです。
危機に際して、冷静に対処する能力も、組織的な体制の整備も不十分な事が露呈してしまった、のです。

安全保障に対する意識が出来ていません。
こんな中で原発を再稼働させれば、テロの標的にしてください、と頼んでいるようなものです。