孫氏の兵法の極意は、『「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」(謀攻篇)』である。
まず相手をよく知ることが肝要な事を説いたものだ。
27日頃から中東のシリア情勢の雲行きが怪しくなりつつある。
オバマ政権は今週中にも、アサド政権が化学兵器を使用した証拠を明らかにする、と述べている。
再び中東が戦場になりそうな気配である。
今後のオバマ政権の出方次第では、━━日米軍事同盟を結んでいる以上━━、日本にも火の粉が降りかかってくるかもしれない情勢となってきた。
今の所オバマ大統領は、慎重な姿勢を崩してはいないが、予断を許さない状況だ。
ところで、オバマ政権と中国は、いかなる関係にあるのだろうか。
尖閣諸島問題では、日本の立場を認めて中国を刺激しているオバマ政権だが、反面、歩み寄りの姿勢も見せている。
つい先日には、米軍と中国軍がソマリア沖で合同軍事訓練を行った。(ニュースの教科書による)
「米海軍と中国海軍は2013年8月24日から2日間の日程で、・・・ソマリア沖アデン湾で海賊対策の合同軍事演習を実施した。・・・
今回の演習は、米軍統合参謀本部のデンプシー議長が今年4月に訪中した際に中国側と合意したもので、中国がソマリア沖で海賊対策の護衛任務について以来、2回目の米中合同軍事演習となる。・・・
演習には、米国側からミサイル駆逐艦「メイソン」が、中国側は同じくミサイル駆逐艦「ハルビン」が参加している。また両軍の特殊作戦部隊とヘリコプターも参加した。・・
今回の訓練が注目されているのは、米軍のヘリと中国軍のヘリが相互の艦艇に着艦する訓練を実施したり、特殊部隊が互いの武器を交換して射撃訓練を行うなど、米中共同作戦の実施を念頭に置いた内容となっているからである。・・・・
ヘーゲル米国防長官は2013年8月19日、訪米した中国の常万全国防相に対して、2014年
(注:リムパック=米国が主催するアジア太平洋地域における最大の合同軍事演習のこと。)】
最近になって米国と中国は、安全保障の面でも、トップクラスの対話を重ねてきている。
両国の、軍や政権のトップによる会談が、進行している。
「ニュースの教科書」サイトは、以下のように伝え、分析している。
【米国と中国はアジア太平洋地域における安全保障面での議論を着々と進めている。2013年4月には、米軍制服組のトップであるデンプシー統合参謀本部議長が北京を訪問し、習近平国家主席と会談している。
その後に行われた米中首脳会談では、アジア太平洋地域における両国の安全保障上の役割分担について、オバマ大統領と習氏の間で突っ込んだ議論が行われたとみられている。
近く、ヘーゲル国防長官も訪中の予定となっており、話し合いはさらに具体化してくる可能性が高い。・・・・・
米国は中東からアジアに軍事力をシフトするいわゆる「リバランス戦略」を進めている。また米国政府は財政再建を急ピッチで進めており、今後軍事費は大幅に削減される見通しとなっている。
このため海外に展開する米軍は、従来のような常駐型の配備形態ではなく、より柔軟性の高い形態に変わっていく可能性が高い。海兵隊の沖縄からの撤退もその流れの延長線上にある。
一方中国は、南シナ海や東シナ海における海洋権益を国是として掲げており、これらの海域での制海権確保を狙っている。
日本や韓国に大量の軍隊を常駐させる米国の従来戦略では、中国とは完全に敵対関係となるが、米国の方針転換によって、中国とは必ずしも敵対しない関係に変貌した。】
アメリカと海を挟んで接しているのは、日本ばかりではない、
中国も同様に、米国にとっては隣国なのだ。
* * * * *
政治体制に違いがあっても,友好国でありたいと思うのは、当然のことだ。
冷戦が終わって、過去のソ連との「対立の無意味さを実感した」アメリカは、同じ轍を踏みたくないと考えるのは自然なことだ。
冷戦が終わって、過去のソ連との「対立の無意味さを実感した」アメリカは、同じ轍を踏みたくないと考えるのは自然なことだ。
まして最近のネット社会の進行は、両国の間にある海を消滅させた。
まさにいながらにして、お互いの社会情勢知ることができる。
中国政府もオバマ政権も、国民の監視体制を強めようとしている。
しかし、ネットが情報を網の目のように巡らせることでお互いが繋がることを目的として、構築されている以上は、いくら規制しようとしても無理である。
アメリカの、米連邦債務が10月半ばに16兆7000億ドル(約1640兆円)の法定上限に達すると、先日報じられた。
一方で、中国の米国債の保有高は、約130兆円に上る。
日本の110兆円を凌ぐものだ。
中国を無下に出来ない理由の一端はここにもある。
オバマ政権は、中国を民主的な国にしようとする野望はなくしてはいないであろうが、ソ連の時のような振る舞いは避けようとしているようだ。
≪サイト案内≫
「ニュースの教科書」のサイト
http://news.kyokasho.biz/archives/16266
米中の関係を報じた産経ニュースの記事
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130829/kor13082914070003-n1.htm
まさにいながらにして、お互いの社会情勢知ることができる。
中国政府もオバマ政権も、国民の監視体制を強めようとしている。
しかし、ネットが情報を網の目のように巡らせることでお互いが繋がることを目的として、構築されている以上は、いくら規制しようとしても無理である。
アメリカの、米連邦債務が10月半ばに16兆7000億ドル(約1640兆円)の法定上限に達すると、先日報じられた。
一方で、中国の米国債の保有高は、約130兆円に上る。
日本の110兆円を凌ぐものだ。
中国を無下に出来ない理由の一端はここにもある。
オバマ政権は、中国を民主的な国にしようとする野望はなくしてはいないであろうが、ソ連の時のような振る舞いは避けようとしているようだ。
≪サイト案内≫
「ニュースの教科書」のサイト
http://news.kyokasho.biz/archives/16266
米中の関係を報じた産経ニュースの記事
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130829/kor13082914070003-n1.htm