2013年8月11日日曜日

原発再稼働のリスクと、「温暖化とCO2」について考える。(1)

このところ日本列島で続いている「記録的」な豪雨の後は、猛烈な暑さだ。
昨日は甲府市で6年ぶりに40度以上を観測したとのこと。


商売熱心なお国柄のこと、その「アツサニモ マケズ」ビジネスにいそしむ姿が報道された。

ところが意外な事に、この記事によると、東京地区は今夏35度を超えた日がわずかに数日だったらしい。だから、この猛暑は、嫌われるより歓迎されたようだ。

「温暖化」防止のために「節電」を叫び、クールビズという。かたや猛暑を歓迎する。ジレンマだ。

co2削減のために、また「安定的に安価な電力を供給する」ためには、原発の再稼働が必要である。
これも安倍政権が声だかにさけんでいることである。

原発の再稼働はCO2の削減にはあまり効果ばないことは立証済みであるのだが、政府はこれを無視する。

証明の例は、近藤邦明氏らのブログで詳細に述べられていますから、見てください。(無断引用が禁じられているので、ここには貼り付けません)
その説明によると、原発は火力発電の3倍のエネルギーを必要とすることが、明らかにされています。

つまり原子力発電による全行程の石油・石炭の投入量を計算に入れると、原発は、他の火力発電の3倍ものco2を排出していることになる。

「全行程に必要な」というのは、原発の発電所の建設ー原発までに引く道路の建設を含むーに必要なコンクリートの生産、鋼鉄、膨大な量のパイプ類に使われている材料などを生産するときにつかわれるエネルギー。
また燃料を燃やした後の核廃棄物の処理、貯蔵、その管理に使われるエネルギーなどです。


従来安価でCO2の排出がないと言われたのは、前と後ろの工程を考慮に入れていないからでした。煙草を吸うときに使う「キセル」に例えれば、たばこを詰める先のところと、後の吸い口を取り去って、考えていたことになります。これではタバコを吸うことは出来ません。

これは原発でも同じことです。初めと、後を取り去ると、原発は成り立たないのです。
また30年も動かし続ければ、稼働中もメンテナンスが必要であり、之にもエネルギーを投入し続けなけばなりません。

まったく原発には膨大な、不採算部門が存在するのです。それはすべて、電気代に跳ね返り、国民が支払わされることになっているのです。

この事を故意にかくしていたのです。
あるいはそのことから目をそらせていたか、です。

我々はこの事をよく考えて、原発の再稼働のことについての判断を下すべきだと思います。

≪サイト案内≫

    近藤邦明氏らのブログ先
http://chikyuza.net/n/archives/12498

   今夏の猛暑を伝える スポニチ の記事
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/08/11/kiji/K20130811006395140.html

   温暖化とCOの関係は、武田邦彦(中部大学教授)氏のブログも参考になります。
   武田先生はこれらのことに関してそのブログで精力的に解説しておられれますので
   是非ご覧になってください。(先生についてはいろいろと中傷もあるようですが、夢洛堂は支持   します。)

http://takedanet.com/2013/04/co2_ef32.html
http://takedanet.com/2013/03/post_c857.html