国会における安保法案の審議が、「大詰めにきている」、とマスコミが盛んに書きたてている。
そんな中で、森田実氏が、「公明党は自民党との連立解消も検討」すべきと、諫言された。
これまでに、公明党を支持してこられた森田氏の
「諫言」だけに、説得力がある。
そんな中で、森田実氏が、「公明党は自民党との連立解消も検討」すべきと、諫言された。
これまでに、公明党を支持してこられた森田氏の
「諫言」だけに、説得力がある。
安倍首相や与党は、「何が何でも」、この法案を「成立させる」心づもりのようだ。それだけに、公明党の動きは、「看過できない」ものがある。
少し前の記事で、政治評論家の森田実氏について、―氏の、民主党と公明党への評価についての―感想を述べておいた。
◆ 森田氏への、私の「評価」を見直さなければならない記事
私は以前にこのブログで、次のように書いた。
≪そのような森田氏なのであるが、私には、ひとつだけ「納得できない」ことがある。・・・
それは、氏の、民主党などの野党に対する「認識」と、公明党に対しての認識との違いについて、である。あまりに、その「落差」が大きいのである。
氏の、公明党の現状に関する見解は、私には「納得ができない」のである。・・・だが、この森田氏への私の「評価」を見直さなければならない記事がでた。
森田氏の「公明党」への評価は、きわめて、「好意的」な記述に始終している。多少、批判的な内容を含んではいても、それは「直接的」な表現で記述されていない。≫
森田氏が、9月14日付で、ブログを更新された。
その中において、氏が初めて、公明党について、痛烈な批判をされた。(これまでもされており、私が知らないだけのことであるのかも、知れないが)
◆ 「自民党との連立解消も検討してください」と、「諫言」
この記事において、森田氏は、「自民党と公明党が賛成すれば法案は成立します。しかし、本当にそれでよいのでしょうか。自民党議員も公明党議員も、胸に手を当てて、よく考えてみてください。」と問いかけ、次のように公明党を「批判」し、諭された。
≪公明党の議員の皆さん。とくに参議院公明党の皆さん。良識を貫いてください。公明党の人間尊重のアイデンティティーと道義の党としての誇りをとり戻し、毅然として行動してください。麻生財務大臣のニセ軽減税率に対しては、厳しく批判してください。
自民党との連立解消も検討してください。安倍自民党内閣の独断、独善を止めるため、勇気をもって起ち上がってください。公明党にとって最も大切な国民に対する公約である「軽減税率導入」を妨害する自民党に対して強く抗議してください。戦ってください。公明党の誇りをとり戻ししてください。中道政治の原点に立ち返ってください。≫ここまで踏み込んで、今の公明党の「反国民的行動」路線を「放棄」することを、促された。
特に、「自民党との連立解消も検討してください」と、「野党に戻る」覚悟についてまで、言及された。これは、驚くべきことだ。今まで、森田氏は、「どんな状況」においても、「私は公明党を支持します」と述べてこられた。
そうでありながら、ここまで踏み込んで、「諫言」された。それだけ、森田氏が、今の安倍政権やそれを支える公明党に対し、「危機感」を感じておられる、ということであろう。
◆ 森田氏は、この記事を書くことで、「第1級の仕事」をされた
この記事を読んで、私は、自分の森田氏への理解が、あまりに「浅い」ことに気づかされた。
この1本の記事こそ、政治評論家としての森田氏の「面目躍如」。見識の高さに「感服」。私は、認識を新たにした。
これからも、森田氏は、公明党に「声援」を送り続けられるかもしれない。
だが、この記事以後の森田氏は、以前の「森田氏ではない」と考える。
恐らく、公明党も、そのような対応--森田氏に対して--を取るようになるのではないか。それを解っていながら、あえて、公明党に「苦言」を呈された。
それは、何よりも、日本のことを思っての「諫言」であった、と思う。
日本の将来を「憂いてのこと」である、と思う。
森田氏は、この記事を書くことで、「第1級の仕事」をされた。
今、私は、この記事を日本の多くの人びとに読んでもらいたい、と心より願っている。
(2015年9月15日)