2013年7月27日土曜日

箍が外れた日本の行きつく先■■■急性アノミー状態の日本社会

今の日本が急性アノミー状態になっている。

歳若い少女が、ネットの書き込みでもめて、相手の少女を,死に追いやった。
それも一人でするのではなく,6人位の集団で暴行して、殺害し、遺体を山中に放置した。

少し前までは、暴力団が良く使う手口であった。それを、16歳の少女が、実行した。

若い親の育児放棄、虐待、「しつけと称する暴力での殺害」なども、多く報道される。潜在的には、報道されるより、相当多いだろう。

公務員、警察官、裁判官、弁護士、学校の教師などによる,痴漢、買春、セクハラなどの犯罪も後を絶たない。もちろん、一般市民によるものも、同様であろう。 
報道が、特別に取り上げるので、彼らによる犯罪が、目立っているだけのことであろう。

公務員(特に警察官)による不祥事が、一向に減らない。
証拠書類の偽造や捏造、逮捕時の過剰な対応、(ひどい場合は、被疑者を死なせると言った事例もある)部下えへのセクハラ行為、警察の内部捜査操作の暴力団への漏えい、など。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/incident/20130725-567-OYT1T00496.html

学校の教師も同様である。
相談に訪れる生徒に、あってはならないようなことをする。
部活の指導中の生徒や担任の生徒などと「関係をもつ」など、教師として、あるまじき行いをするものが増えている。
体罰(という名の暴力犯罪)も報じれれているだけでも多い。

また、不景気を反映してか、投資詐欺も後絶たない。
振り込め詐欺もまた、最近になって、増加傾向にあると報じれれている。
先日は、「受け子」に、未青年が、なっていた例が、報道された。

本来高い規律が要求されるはずの、弁護士による、詐欺事件もしばしば報道されている。
成年後見人に関する業務での横領など、およそ弁護士の資格を持つものがするなどとは思えないような事件もある。

業の不祥事も後絶たない。
ネットでの取引の増加とともに、顧客の情報漏えいが、よく報道される。セキュリティーが甘いのであろう。これだけ、危機管理が言われても、なお減らない。

カネボウ化粧品の美白化粧品の被害の公表の遅れもひどい。

銀行員の公金の着服。前からあることなのであるが、わからない。
その日の業務で一円でも合わないと、行員が帰宅できないと言われる銀行で、なぜこのような事が、出来るのか。18年に渡って行われ続けたことが、発見できないとすれば、これはもう管理体制の問題ではなかろう。

JR北海道の一連の事故も、そうである。
一時は世界に冠かんたる鉄道と言われた組織の衰退は、目を覆うものがある。
福知山線の事故のような大きな事故ではないが、小さい事故であるからこそ、業務のたるみを示していると思われる。

オリンパスの事件も、企業のモラルの低下を象徴している。
弁護側は、「企業が倒産し、社員の生活を守るため」のやむおえない措置であるを言う弁護をした様である。まさにこの点においてこそ、企業のモラルの低下の問題がある。株主、また一番大事にすべき顧客へのサービスのことが、すっぽりと抜け落ちている。

小さい例では、先日のローソンでの、ことがある。
アイスクリームの冷蔵器の中で、寝ていたというものだ。これはもう、常識を大きく逸脱している。
考えられないことである。

ローソンの本部の在り方に問題がありはしないか。
おごりがなかったと、胸を張って言えるか。
利益優先で、十分な、管理体制が取れていないのではないか。

レベルでも問題が多い。

典型は、自民党の高市発言である。党の政調会という要職にありながら「原発に死者なし」の発言は、非常識もいい所であった。またそれを、たいして咎めなかった安倍首相も、いくら選挙に影響があるからとはいえ、更迭せずに済ませたことには、大いに問題がある。
福島の子供たちは、なんと感じたことであろうか。

また、国連の人権委員会での「黙れ発言」も、そうだ。
政治家や自治体の首長のによる「黙れ発言」が続いていたが、それにとどめを刺すものになった。
まったく、タガが外れてしまっているとしか思えない。

もはや個人も、企業も、国も、急性アノミー状態である。
何が正しくて、何が悪いのかが、全く分かっていない。