2013年7月25日木曜日

東電に任せてはいけない■■■汚染水の海洋投棄

ついに、東電が、福島の原発事故でためている汚染水の海洋投棄を、国が認める方針を固めたようである。

規制委の田中委員長が、それに沿った発言をした。


西川迅】原子力規制委員会田中俊一委員長は24日、東京電力福島第一原発の敷

地にたまり続ける放射能汚染水について、浄化して国の基準を下回れば海に排出することは

やむを得ないとの考えを示した。田中委員長が海への放出を認める発言をしたのは初めて。
 (アサヒコム)
選挙が終わって、このところ、東電の事故に関する政府の発言―特に規制委の田中委員長ーや報道が、盛んになってきた。
自民党が大勝し、再稼働の目途がついた。
多少は、規制委が独立機関であって、政府の支配を受けているという印象を和らげるのがその狙いか。

染水の海洋投棄は、初めから解っていたことだ。
どんどんたまっていく汚染水を、置く所がなくなるのは目に見えていることである。

政治日程を考慮して、その決定?の公表を控えていたのであろう。
全く誠意が見られない。
規制委も、その本質が変わっていない。
単に看板を取り換えたに過ぎない。

まずは田中委員長が、辞任するべきであろう。
(東電から18日に報告を受けていながら、選挙が終わるまでその公表を遅らせた。政府から独立した機関であるとは、とても思えない。 7月27日 追記)

成事実を積みあげて、もう処理がしきれなくなるのを待っていた、としか思えない。
先日東電が認めた、海の近くの井戸からの汚染水のことを一つとってみても、もう東電には、当事者能力がないことは、はっきりしている。

また東電の社員に誠意を求めることも、無意味である。
彼らは会社が第一なのであって、国民のことなどは二の次だ。
そうでないと言う社員が一人でもいたら、事実を内部告発して、公表してほしい。
しかし、このような事は出来ないであろう。

だから東電に期待するのは、無駄である。
規制委員が本当に国民の生命、財産、安全を守るためにあると言うのなら、今こそそれを証明して見せてほしい。

また仮に東電に海洋投棄を許可しても、投棄される汚染水が基準を満たしたものである事を、どのようにして調べるのか。東電に任せるのか。
投棄され続けるであろう汚染水の安全性の保障は誰がするのか。

これまでの経過を見れば、東電が信用できない会社であることは、明白である。

の際、全面的に国の力で、「福一の問題」の解決を図るべきである。
自民党の細田幹事長代理が言うことが、正しいとは思わない。
再稼働しないことより、福島の事故をそのままにして、日本中に、核物質による汚染を広めることこそ、「とても耐え難い苦痛を将来の国民に与える」ことになる。