2013年7月28日日曜日

報道機関の姿勢を問う

普段は新聞を読まない。
パソコンを持つようになってから,webサイドに頼っている。
昨日の東電の発表を知って、夕刊と、今朝の朝刊を買った。


昨日の東電の発表を載せていたのは,ーー全国紙に限るとーー夕刊では産経、今朝の朝刊では,朝日のみであった。

それも一面ではない。
囲み記事で、申し訳程度に、報じていた。
一方で、維新のあのドタバタ劇は、どの新聞も一面に大きく出していた。

もう終わった選挙での、政党の党首の猿芝居の方が重要だと思うのであろうか。
国民が関心を持っているとでも判断したのであろうか。
どうもそのようには思えない。
国民の目を、東電の問題から逸らすためのような気がする。

もしパソコンからの情報がなければ、めくらも同然であった。
テレビも捨てたので、ない。
テレビは、どう伝えたのであろうか。
webテレビは、さすがに報じているが、地上波はどうなのだろう。

最近になって、テレビを捨てたことを、少し後悔している。比較検証のために、手元に置いておくべきであった。

新聞での報道姿勢を見る限り、報道機関は東電の選挙後の、この一連の動きを、進んで国民に広く知らせようとは思っていないようである。
また報道してもその仕方は、出来るだけあたり障りのないようにする、という感じがする。

今までとは比較にならないような高濃度のセシウムが検出されたのである。
新聞、テレビは、広く国民に知らせる義務がある。
そのための「報道の自由」権であろう。

原発再稼働について、あれだけ選挙中は騒がれたのに、東電が事実を隠し、選挙後に報じた事について、もっと批判的な報道があってもよいはずである。

それが出来ない所に、今の報道機関の、深刻な病根がある気がする。
こう思うのは、ひとりよがりであろうか。