2013年7月21日日曜日

格差選挙・・・・歴史的選挙となるか

についた特別なニュースはないのだが、歴史の証言として、今思うことを、記しておきたい。

明日の投票まで残りわずかとなった。
今回の選挙が日本の将来にとって、大きな分かれ道となるか。
あるいは前評判どうりの、単調な選挙で終わるか。


また今回は「ネット選挙」解禁の初めの選挙でもある。
若者を投票に行かせる、様々の「取り組み」が、テレビで流されたりもした。

ネット選挙解禁といっても、候補者、政党の利便性を優先させたものである。
有権者がメールを利用することを禁じ、電子投票も実施されない。
とても真剣に、有権者の利便性を考慮したとは思えない。
まして、若者に配慮したとは到底思えない。

IT立国は、自民党の従来からの基本政策だったはずだとおもうのだが。
電子投票を実施して、若者が政治に参加することをが、嫌なのかもしれない。
「国民には眠っていてもらいたい」と言った政治家がいたが、案外、これが本音かもしれない。

すでに早々と、ニュースは「ねじれの国会」の解消を確実と報じている、ものもある。
どこからどんな方法で情報を得たのだろう。

今回は早くから「ねじれ国会」の弊害が盛んに、メディアで言われた。
まるで「ねじれ国会」解消のための選挙のようであった。                                                                                      そう見ると、メディアがこぞって、自民党を後押ししたともいえる。
            

点は、憲法改正、原発再稼働,TPP交渉問題、などが主である。
ネットのツイッタ―では、原発再稼働が、もっとも多くつぶやかれた、と報じられた。

国民の関心の深さをうかがわせる。
あれだけの事故があったのだ
当然のことである。

原発再稼働はその立地地域だけの問題ではない。
近隣自治体はもちろんのこと、国民全体にとっても、大きな影響を受けることがはっきりとした。
政府は規制委が安全と認め、地元が了解すれば、再稼働すると明言している。

しかし、再稼働は、今や国民全体の問題である。
ひとつの自治体の了解で,済むことではない。

憲法はいずれ改正されるべきだあろうが、今はその時期ではない。
国民が熱にうなされているようなときに、するべきではない。
ましてや、首相の念願だからというような理由ですべきではない。

特に自民党の憲法草案は、国民の立場からすれば、問題が多い。
国民の人権や自由が大幅に制限されるものになっているのは、筋違いのことである。
また改正である以上は、今の憲法をさらによくするものである必要がある。
自民党案は、そのようなものであるとは、とうてい思えない。

TPPは情報が決定的に不足している。
交渉内容や、条約自体の条文も、不明だ。
また条約締結後も、何年間かは、条約の内容は明かしてはならない、という約束があるようだ。

そんなものには賛成できない。
日本の国益を守る、と政府が言っても、信用できない。

一部にはTPPは、アメリカの独占企業が、日本で自由に活動できるようにする目的を持ったものである、という声もある。
そして、その条文は、日本国内の法律に優先するといわれる。

そんなものは参加交渉に入るべきだはないし、締結すべきだはない。

う一つ基本的な事がある。
先の衆議院選挙の後に、立て続けに出された、裁判所の「違憲」判決のことである。

前回の総選挙について、「違憲である」、という裁判所の判断が16の訴訟で14、出た。
中には、「選挙の無効」にまで踏み込んで、出された判決もある。
しかし、最高裁の判決がまだであることなどから、今回も、大幅な改善がなされたとは思えない。

国民に我慢をしながら、政治の怠慢が続いている。
「違憲である」とされた選挙により当選した議員が法律を作る。
これはもう、茶番でしかない。

一票の格差を是正し,都市の議員数が増えれば、地方の声が国会に届かなくなる、といった声も聞く。

しかし、民主主義の基本が、多数決にある以上、避けられないことである。
あれは多数決で決めても、これは多数決では決めない、というようなことでは、平等性は保てない。

多数決を選んだ以上は、まずは、そのことが守られるべきである。
そうでないと、信頼は生まれない。国会や政府は、まず、「違憲」判決を真摯に受け止め、早急に見直しをするべきであった。

今回どのような結果が出ようとも、国民の間の、国会や政府に対する不信感をぬぐうことはできないであろう。