2013年7月2日火曜日

参議院選挙について考える(3) ネット選挙

いよいよネットでの選挙が解禁になった。
今回の選挙から限定的ながら、実施されることになった。


が、以下のことを制限している。
有権者の電子メールを利用しての選挙運動。ただし、候補者・政党は利用できる。
一方でネットでの投票は出来ない。

ネットでの選挙の解禁自体は、当然のことである。
むしろ遅すぎるぐらいである。
もっと早くに実施されてもよかった。

この電子メールの利用の制限の仕方は、選挙が誰のためのものであると考えているのかを示している。

候補者・政党をこそが選挙の主体である。
こう思っているのであろう。
全くの誤解である。
選挙は誰のために行われるのかを理解していない。

あるいは理解しているからこそ、制限するのか。

選挙は有権者のために行われるのである。
その有権者の権利を制限して、どうするのか。

相変わらず国民をバカにした取扱いである。
ネットは双方向の通信が瞬時に行えるところに、その特徴があり、また価値がある。
この事が分っていれば、電子メールを制限するなどというが発想がでてきようがない。

解っていて制限を加えたのなら、不思議だ。
本当はネットでの選挙を解禁したくないのではないのか。

制限は、候補者の誹謗中傷やなりすましなどを防止するためだと説明される。
お笑い草だ。

有権者の電子メールはハッキングされたりするが、
候補者・政党のものはされないとでもいうのか。

そもそもネットの利用事体が個人の責任で行われることである。
選挙に限らず、ネットを使うリスクは使用者が負っている。

そのようなリスクを考えてのネット解禁ではないのか。

結局は、公職選挙法を根本的に変えることが必要なのであろう。