2013年7月12日金曜日

参議院は政党と切り離すのが改革の第一歩である。

参議院選は白熱しているであろうか。

ネット戦挙の解放があり、日本における戦挙のありかたが、大きく様変わりしようとしている。
今回の選挙が日本の将来を決めるものになるのであろうか。


ますメディアの報道によると、自民党・公明党の圧勝のように伝えられている。
国会におけるねじれは解消されることになるらしい。
そうなると、なんでも政権政党の思いのままだ。

もともと基本的に日本の各政党にそんな違いはない(日本共産党を除けば)。
だから、ねじれがあるといっても、法律を通すにはそんなに支障がある訳ではない。

野党は、国民の手前、政権党に反対するポーズを取っているだけである。
それが証拠に、民主党も自民党も、政権を取ったとたんに,公約を破った。

これでは我々国民は、どうしてよいのか分らない。
選挙に行っても行かなくても、同じであるということになるからである。

報道機関の過熱ぶりと比較して、今一つ選挙戦が盛り上がらないのは、国民にすれば、
無理からぬことである。

そこで参議院についてあらためて考えてみたい。

私が考える参議院の理想的なあり方についてである。

第一に、候補者を政党に所属しないことを、立候補者の資格とすることである
(もちろんこのように制限することは、憲法に違反することことではあるが)。
政党に所属しない議員ばかりになることで、政党の党議拘束からはずれることができ、
自由な所見を述べ、採決に際し議員の個人の意思による投票が可能となるであろう。

裁判所が違憲判決をだしても、選挙を無効にできないということもなくなる。
政権の交代に左右されることもない。
安定した議会運営ができるであろう。
そうなれば、危機においても、しっかりとした対応が出来るであろう。

また、地元の利益や利害を気にする必要がなくなる。
それでは地方はますます衰退してしまうという意見もあろう。
しかし、国全体の利益を考えて参議院が運営されてこそ、真の地方再生が可能となるであろう。


参議院が衆議院のカーボンコピーである、といわれることからも脱する事ができる。

もちろんそのためには、第二に、全国を1選挙区にする必要がある。
小選挙区も比例代表も止めるのである。
参議院を全国区にすれば、本当に国益にかなう議論をし、参議院としての決定をすることが出来る。

これは無謀な事ではない。
ネット選挙も解禁された。さらに、有権者に電子メールを利用することを解放すれば、なおのこと、
お金のかからない選挙活動や戦挙運動が出来る。

特に今の若い人にとってはそうである。
これからの社会を担う若い世代の意見を集約することが大事である。
今、携帯やパソコンを持たないという若者は少なかろう。
電子メールの解禁とともに、電子投票が出来るようになれば、ベストである。

また無党派層といわれる人々が増えている現状も、ある。
政党に所属しない候補者であれば、無党派層であることは、意味のないことである。
参議院を全国区にすることは、無党派層の増加の対策にもなる。

また、費用の点では、各種報道機関の政見放送もある。
さらに、税金のよる選挙運動への支援もある。

だから不可能なことではない。

第三に、議員に出る回数を制限すること。
この事により、議会が,沈滞したものにならないようにすることが出来る。
ただいるだけ、議会で寝ているような議員は必要ないし、害悪である。

ただし、年齢による制限は必要ないと考える。

やがては日本における平均年齢は、90歳になるのではないかと思われる。
亀の甲より年の功ということも考えられる。
頭がしっかりと働くのであれば、何歳でも出られるのが良いと思う。

むしろ、いろいろな事を経験し、さらに世間的なしがらみから解放された、自由な個人は、
貴重な「人材」である。

人数は限られた世界ではあるが、定年を過ぎ仕事から離れた世代の励みにもなろう。
高齢者を邪魔者扱いにせず、生きがいをもって生涯を終えてもらうようにすることが大切である。

とにかく現在の状況を変えるには、以上のような参議院であることが、
ぜひとも必要なことであると考える。