社民党は解党すべきである

参議院の選挙の結果を受けて、社民党の福島党首が、代表をやめた。当然のことである。

しかし選挙で議員数が伸びず、負けたので責任を取ると言うことであれば、前回の衆議員選のときに、やめておくべきであった。
５人から２人に減ったのだから、やめて当然であった。


参議院は解散がないのであるから、選挙の日程は、早くから分っていたことだ。
前回の衆議選のあとにすぐにやめていれば、今回の選挙も違った形で、戦うことが出来たであろう。

衆議員選の負けを引きずるより、党首を辞任し、根本的な対策をとるべきであった。
そうすれば今度のような結果になることはなかったであろう。

福島党首は自分の議席のことしか頭にない、と陰口をきかれている、という話を聞いたことがある。
福島代表が居座ったことで、国民の信頼を失った、と見る方が真相に近いと思う。

またやめていれば、鳩山首相が変な気を起こさず、基地の問題でつまずいたりしないで済んだであろう。
あのドタバタ劇は、民主党に日本を預けた国民を、心の底から、失望させた。

やめるにあたってまだ「いまこそ社民党が頑張らなければならない」と述べた、と報じられた。
もうそんなに頑張ってもらいたくはない。
もう解党するべきだ。
この二つの選挙で社民党は、「日本の国民にとってはもう必要のない党」、であることがはっきりと示された。

もともと宙ぶらりん政党の社会党が母体の政党である。
日本が高度成長期にあって、勢いのあるときには、国民のゆとりがあったので、その存在が許されたのである。

危機にある今の日本には、そのような中途半端な政党は、必要はない。
自民党に寄り添ったかと思うと、今度は民主党に寄り添う。
そのような政党を、大多数の国民はゆるさなかった。
正常な判断である。

社民党は早く解散して、今の議員は無所属になるなり、他の政党に鞍替えをするなりした方が良い。そうしても驚く国民は、誰もいないであろう。

自民党が参議選で単独過半数を取ってはいないので、公明党の動きによっては、まだどうなるかわからないものがあるのは、否定できないであろう。
しかし公明党は、その政策が読めない政党である。
どう転ぶのか分らない政党に、期待は出来ない。

仮に公明党がだめでも、維新がある。
維新もこの先どうなるのか、不明な所はある。しかし、自民党と本心ではつながっているとみるのが、正しい観かたであろう。

みんなも憲法改正の「発議要件の緩和」を公約に掲げているから、自民党に反対する勢力にはなりえない。

だから、今後の日本には、当分の間、政党政治が存在しない状態が続くことになる。
そのような日本にとっては、社民党は存在価値のない政党である。
国民には何の影響もない。
解散する方が良い。

福島党首は、今後は自分個人の政治目標の達成に力を傾けられることを、お勧めする。