2013年7月8日月曜日

安倍首相の憲法観をきいて

先日youtubeを観ていたら、「07、03党首討論会」という動画を見つけた。
今テレビを持っていないので、私にとっては、こういう動画のアップは本当に貴重である。


この動画の中49分あたりで、趣民党の福島党首の質問にたして、安倍首相が答える所がある。
そこで、首相は,立憲主義に対する考えを述べておられるが、これはあきらかに誤解がある。
王さまに強力な権力があったわけではないのは確かであるが、それは慣習法があったからである。
また専制主義国家であるのなら、国民が国家権力を縛ることなどもともとできない。
国民が国家をしばることが出来ない社会だから、「専制主義国家」なのである。
「人民の、人民による、人民のための政治」という意識があって初めて、そのために国民が国家を縛るという意識が生まれてくる。

また首相「民主主義国家においては、国を縛ると同時に国の姿を憲法に書き込んでいくものであろう」と述べられた。

どうも安倍首相は憲法について誤解されているようである。
憲法改正を強力に進めようとされている割には、少しお粗末な憲法観である。

おそらく首相が考えておれれる国の姿というのは、
「美しい国」とか「国土愛」とか「家族愛」とかいうことであろうと推察sる。
仮のそうであるとするとそれは考え方が逆転している。

国民が憲法を制定し、国家にそれを守らせることによって、実現するべきことである。
あるいは、道徳や宗教、倫理などを通じて実現するべき目標なのであって、憲法に書き込む事柄ではない。

首相は、7日のNHKの番組で、「政治は現実なの考えていきたい」と発言されている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013070701001574.html

まさにこのことである。
現実の政治、または政権の都合で、国民の生命と財産、人権などが左右されないために、憲法で国家を縛るのである。

先日来のTBSへの自民党の出演拒否のような事体を避けるためなのである。
国連のしかも人権を議論する場で、自分たちの都合の悪い事を言われると「黙れ」というような、国賊的な発言をするような外交官を罷免させるためである。