「男子」「女子」という言葉が盛んに使われています。
もう私も古い人間の部類に入るのか、どうも今の使われ方に違和感があります。
草食男子、肉食男子、男子会、女子会、男子力、女子力などなど。
いたる所にあふれています。
流行語であり、これまでの例の漏れず、いずれ廃れていくものであるとは思いますが、
あえて異論を述べてみたいと思います。
私の感覚では、男子、女子と呼んでも違和感がないのは、高校生までです。
それ以上は、どうもしっくりと来ません。
高校生以上は、男性、女性と呼ぶ方が、自然に思えます。
昨今は、男女同権が叫ばれています。
ですから、あるいは「性をつけること」に抵抗があるのでしょうか。
性をつけると、男女差別になると言う意識があるのでしょうか。
何かを決める時に、「空気が物事を決する際の決め手になる」日本の社会においては、流行語も空気の一つなのでしょうか。
日本中の人々が、何かにつき動かされている、という気がします。
そして、わき目も振らず、一直線に走り続けているように思えます。
大げさな受け止め方かもしれませんが、「いつか来た道」を、また歩こうとしているように思えるのです。
みんなが使うから、私も使わないと「のけ者にされる」かもしれない、という感覚に支配しているように思えます。
テレビや、マスコミが無批判に使うことも問題があると思います。
また、商魂たくましい企業の宣伝文句に使われることも、大いに関係がある事でしょう。
かって、「一億総白痴化」ということが言われた時があります。
総白痴化を、「総芸能人化」という言葉と入れ替えれば、今の日本の社会状況を言い当てたものになる事でしょう。
テレビ、ネット、コンビニなどの普及で、今や日本全国が、フラット化されました。
私が生まれたところも、本当に山奥の小さな農村ですが、携帯も通じるし、車で5分も走れば、コンビニで買い物が出来ます。
増々、「空気を作る事」が、やり易くなってきています。
たかが流行語と、見過ごすことは出来ません。
言葉の乱れは、心の乱れに通じます。
心の乱れは、社会の乱れにつながる事でしょう
社会の乱れは、国の乱れ、につながることを思えば、看過できないことです。
いい年をした大人までが、若者言葉をなんの抵抗もなく使っている現状を考えると、日本の前途を憂わざるを得ません。
* 言葉と人生というようなことについて、関心のある方は、参考書に挙げた天風の本を、読まれることをお勧めします。
信念の重要さを解いた本です。
神戸で地震に遭った時、恐怖と苦痛の中にあって、生き残るための拠り所を与えてくれた本です。
(参考書)
中村天風 『運命を拓く』 講談社 1994年刊
2013-11-06 05:29:30
もう私も古い人間の部類に入るのか、どうも今の使われ方に違和感があります。
草食男子、肉食男子、男子会、女子会、男子力、女子力などなど。
いたる所にあふれています。
流行語であり、これまでの例の漏れず、いずれ廃れていくものであるとは思いますが、
あえて異論を述べてみたいと思います。
私の感覚では、男子、女子と呼んでも違和感がないのは、高校生までです。
それ以上は、どうもしっくりと来ません。
高校生以上は、男性、女性と呼ぶ方が、自然に思えます。
昨今は、男女同権が叫ばれています。
ですから、あるいは「性をつけること」に抵抗があるのでしょうか。
性をつけると、男女差別になると言う意識があるのでしょうか。
何かを決める時に、「空気が物事を決する際の決め手になる」日本の社会においては、流行語も空気の一つなのでしょうか。
日本中の人々が、何かにつき動かされている、という気がします。
そして、わき目も振らず、一直線に走り続けているように思えます。
大げさな受け止め方かもしれませんが、「いつか来た道」を、また歩こうとしているように思えるのです。
みんなが使うから、私も使わないと「のけ者にされる」かもしれない、という感覚に支配しているように思えます。
テレビや、マスコミが無批判に使うことも問題があると思います。
また、商魂たくましい企業の宣伝文句に使われることも、大いに関係がある事でしょう。
かって、「一億総白痴化」ということが言われた時があります。
総白痴化を、「総芸能人化」という言葉と入れ替えれば、今の日本の社会状況を言い当てたものになる事でしょう。
テレビ、ネット、コンビニなどの普及で、今や日本全国が、フラット化されました。
私が生まれたところも、本当に山奥の小さな農村ですが、携帯も通じるし、車で5分も走れば、コンビニで買い物が出来ます。
増々、「空気を作る事」が、やり易くなってきています。
たかが流行語と、見過ごすことは出来ません。
言葉の乱れは、心の乱れに通じます。
心の乱れは、社会の乱れにつながる事でしょう
社会の乱れは、国の乱れ、につながることを思えば、看過できないことです。
いい年をした大人までが、若者言葉をなんの抵抗もなく使っている現状を考えると、日本の前途を憂わざるを得ません。
* 言葉と人生というようなことについて、関心のある方は、参考書に挙げた天風の本を、読まれることをお勧めします。
信念の重要さを解いた本です。
神戸で地震に遭った時、恐怖と苦痛の中にあって、生き残るための拠り所を与えてくれた本です。
(参考書)
中村天風 『運命を拓く』 講談社 1994年刊
2013-11-06 05:29:30