2014年1月8日水曜日

流行語と「言葉」というものについて考えてみました

「男子」「女子」という言葉が盛んに使われています。
もう私も古い人間の部類に入るのか、どうも今の使われ方に違和感があります。

草食男子、肉食男子、男子会、女子会、男子力、女子力などなど。


いたる所にあふれています。

流行語であり、これまでの例の漏れず、いずれ廃れていくものであるとは思いますが、
あえて異論を述べてみたいと思います。

私の感覚では、男子、女子と呼んでも違和感がないのは、高校生までです。

それ以上は、どうもしっくりと来ません。

高校生以上は、男性、女性と呼ぶ方が、自然に思えます。

昨今は、男女同権が叫ばれています。
ですから、あるいは「性をつけること」に抵抗があるのでしょうか。

性をつけると、男女差別になると言う意識があるのでしょうか。

何かを決める時に、「空気が物事を決する際の決め手になる」日本の社会においては、流行語も空気の一つなのでしょうか。

日本中の人々が、何かにつき動かされている、という気がします。

そして、わき目も振らず、一直線に走り続けているように思えます。

大げさな受け止め方かもしれませんが、「いつか来た道」を、また歩こうとしているように思えるのです。

みんなが使うから、私も使わないと「のけ者にされる」かもしれない、という感覚に支配しているように思えます。

テレビや、マスコミが無批判に使うことも問題があると思います。

また、商魂たくましい企業の宣伝文句に使われることも、大いに関係がある事でしょう。


かって、「一億総白痴化」ということが言われた時があります。

総白痴化を、「総芸能人化」という言葉と入れ替えれば、今の日本の社会状況を言い当てたものになる事でしょう。

テレビ、ネット、コンビニなどの普及で、今や日本全国が、フラット化されました。

私が生まれたところも、本当に山奥の小さな農村ですが、携帯も通じるし、車で5分も走れば、コンビニで買い物が出来ます。

増々、「空気を作る事」が、やり易くなってきています。

たかが流行語と、見過ごすことは出来ません。

言葉の乱れは、心の乱れに通じます。

心の乱れは、社会の乱れにつながる事でしょう

社会の乱れは、国の乱れ、につながることを思えば、看過できないことです。

いい年をした大人までが、若者言葉をなんの抵抗もなく使っている現状を考えると、日本の前途を憂わざるを得ません。

* 言葉と人生というようなことについて、関心のある方は、参考書に挙げた天風の本を、読まれることをお勧めします。


信念の重要さを解いた本です。
神戸で地震に遭った時、恐怖と苦痛の中にあって、生き残るための拠り所を与えてくれた本です。

(参考書)  
中村天風    『運命を拓く』       講談社     1994年刊

2013-11-06 05:29:30