2018年10月13日土曜日

インドネシア中部の地震 死者2010人、避難生活者8万人超


9月28日にインドネシアのスラウェシ島中部で発生した地震と津波による死者が、増えている。7日に、「スプートニク日本」は、死者は1763人に、5千人が未だに行方不明、という記事を掲載した。

 死者は1763人、5千人が未だに行方不明

インドネシア中部の地震と津波による死者は1763人になった。5千人が未だに行方不明。AP通信がインドネシア国家防災庁の話として伝えた。以前の報道では死者は1558人だった。
国家防災庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官は「バラロア(地区)とペトボ(地区)の区長の報告を基にすると、およそ5千人が見つかっていない」と明らかにした。
ロイターが防災庁の情報を基に報じるところ、インドネシアの救助部隊は木曜日に遺体の捜索活動を中止する。

 9日の発表で2010人、避難生活を送っている人は8万人超

NHKは、9日に、「インドネシア地震 死者2000人超 捜索は11日で打ち切り」のタイトルの記事で、以下のように報じている。
インドネシアのスラウェシ島で発生した地震と津波による死者は、防災当局のまとめで2000人を超えました。インドネシア政府はまた、地震の発生から10日余りがたち行方不明者の生存の可能性は低くなっているとして、11日で捜索を打ち切ることを明らかにしました。
インドネシアの国家防災庁によりますと、先月28日にスラウェシ島中部で発生した地震と津波による死者は、9日の発表で2010人となりました。

避難生活を送っている人は8万人を超えています。

被災地では倒壊した建物や崩れた土砂の下敷きになったり津波に巻き込まれたりして、いまだに行方の分からない人が大勢いて、実態の把握すら十分にはできていません。(引用はここまで)
■ 「外交の安倍」は、幻想
こういうときこそ、日本の自衛隊の出番であると思うのだが、日本の政府は何もしていまいようだ。NHKnewswebを目を皿のようにして探してみたが、どこにもそういう記事がない。
この頃、日本では、安倍三選のみが、クロ―ズアップされていた。10月2日が組閣の日であった。
産経は、29日(日本時間)に≪訪米中の安倍晋三首相は26日夕(日本時間27日午前)、ニューヨークで記者会見し、自民党総裁選の勝利を受けた内閣改造と自民党役員人事を10月2日に行うと表明した。…≫という記事を掲載した。
つまり、安倍は、総裁選三選のみで頭の中が一杯であった、のだろう。(時間的な経緯はどうであれ)安倍の関心は、もっぱら、自分のことにしか向いていなかった。
それは、日本国内の地震においても、そうであった。そのような安倍が、他国の地震に関心を寄せるなどということが、あろうはずがない。
「外交の安倍」などと言ういうのは、幻想にすぎないのである。
本当に安倍が外交のセンスがあれば、このような機会を見逃すはずが無い。新内閣を組織するときであるからこそ、逆にこういう時に、自衛隊を使って、国際外交の手腕をアピールできたのに、である。
(2018年10月13日)