2018年10月1日月曜日

「ブッダの感興のことば」 第4章 はげみ Ⅱ

<「ブッダの感興のことば」 第4章 はげみ 2>です。「為すべきことを為し、為すべからざることは為すな」というのが、ブッダの教えです。
まことに単純明快な訓えです。


では、人は何を為し、何を為してはならない、のか。この章では、それが詳しく説かれています。



愚かな者は、法(のり)から逸脱して、なしてはならぬことを実行して、死魔の支配に屈し、車軸を毀(こわ)したように、悲しむ。(4-18)

為すべきことを、なおざりにし、為すべからざることをなす、高ぶって放逸(まがまま)なる者どもには、汚れが増す。
かれらには汚れが増大する。
(4-19)

よく修行を始めて、常に身体(の本姓)を思いつづけて、為すべからざることを為さず、為すべきことを常に為して、心がけて、みずから気をつけている人々には、諸の汚れがなくなる。(4-20)

(「ブッダの感興のことば」 第4章 はげみ)



法(のり)は、この世ことわり(理)のこと。人倫、道徳、と言い換えて良い、と思います。

問題は、それがどのようなものであるのか。何を判断基準として、物事の善し悪しをきめるのか、です。

まして、今日は、ブッダが法を説いてから、2千年が過ぎています。人として行く道、が当時とは大きく違って来ています。

現代には、現代の人としての「新しい人倫、道徳」の創造が、必要であると思います。

(2018年10月1日)


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