この中村知事の見解について、朝日新聞は9日に以下のように報じた。
■ 「率直に評価したい」が、「もやもや感がまだ残っている」
学校法人加計学園(岡山市)の加計孝太郎理事長が獣医学部新設問題で2回目の記者会見を開いたことについて、愛媛県の中村時広知事が9日、県庁で報道陣の取材に応じた。加計氏の6月の初会見以降、改めて会見を開いて説明責任を果たすよう求めており、「会見をしたことは率直に評価したい」と述べたが、説明の内容については「もやもや感がまだ残っている。個人的には解消された方がいいかなと思う」と話した。
加計氏は7日、獣医学部がある愛媛県今治市で2回目の記者会見を開いた。県の文書に記された安倍晋三首相との面会を「覚えていないし、記録もない」と改めて否定した。面会がないと成り立たない県文書の記述は複数あるが、加計氏は一連の文書を読まないまま会見に臨んだとし、報道陣から会見のやり直しを求められると「市や県と協議する必要がある」と述べた。
中村知事は報道陣から会見のやり直しについて問われると、「向こうが判断すること」と話した。(以上、引用)
■ 諸般の事情を考慮すればこれが、精一杯の対応
ツイッターでは、「中村知事には失望した」、というツイートが散見される。が、私には、諸般の事情を考慮すればこれが、精一杯の対応である、と想えるのだが・・・。
諸般の事情、とは、災害にともなう政府からの援助金を獲得すること、である。知事とすれば、このお金を確保するためには、安倍政権と妥協することも、やむを得ない、という判断であろう。
これを、批判するのは簡単であるが、それでは余りに知事に対して、過酷であろう。私は、とてもそのような事は出来ない。
東京新聞は、次のように報じている。
「全部ふに落ちたかと言えばそうではない」と述べた。一方で「自ら会見に臨んだことは率直に評価したい」と話した。
学部新設のプロセスが「加計ありき」だったとの疑念に対し、中村知事は会見で「設置の認可に至る問題は、今後とも説明責任を果たしてほしい」と強調。
学園側には一層の説明が必要との認識で、疑惑の幕引きには至らなかった。中村知事は「県職員の記録自体は誤りではなく、県職員が実直に仕事をしてきたことは実証された」と、県の正当性を改めて主張。加計氏が県文書を見ずに会見に出席した点を「見ていてしかるべきだ」と批判した。(東京新聞)■ 中村知事は、変節していない、安倍の軍門に下ってもいない
この東京新聞に記事をみれば、ネットでの愛媛県の中村知事への批判が間違ったものであることが、はっきりとわかる。中村知事は、変節もしていないし、従来からの見解と相違するようなことは、何も述べていない。安倍の軍門に下ってもいない。
「諸般の事情を考慮すればこれが、精一杯の対応」と上に書いた私の感想すら、間違っている。私も、訂正する必要がある。
それにしても、朝日新聞の報道内容は、余りにも、ひどすぎる。(この事については、あらためて記事にしたい。ここでは、指摘するだけに留めておきたい。)
■ 問題は、加計理事長である。
問題は、加計理事長である。加計理事長が、お茶を濁すような会見をすることが、そもそも、間違っているのだ。
どだい、彼が会見など開いてもあまり意味がない。報道陣を制限しての会見など、茶番もいいところで、国会に出て、証人喚問に応じてこそ、誠意を見せることになる。
でも、安倍が絶対にそうはさせないだろう。だから、この問題は、ーーそれまではーー永遠に続く。※ 東京新聞の記事を目にしたので、内容を追加して、再送します。
(2018年10月10日)
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