2018年10月3日水曜日

読書メモ『 紙 -二千年の歴史ー 』:中国紙漉き工房 Ⅰ

読書メモ 『 紙 -二千年の歴史ー 』
   ニコラス・A・バスベインズ著
   市中・御舟・尾形訳 
   原書房 2016年刊


原題 On Paper:The Everything of Its  Two -thousand -Year History

          -目次ー
第1部
 第1章   中国の紙漉き工房
 第2章   和紙
 第3章   長い旅路
 第4章   ぼろ布から巨万の富
 第5章   紙幣
 第6章   使うたびに捨てる

第2部

 第7章   銃 戦争 煙草
 第8章   証明と偽造
 第9章   プリントアウト
 第10章  機密書類とリサイクル
 第11章  額面の価値
 第12章  日記と手紙

第3部

 第13章  天才たちのスケッチ
 第14章  設計図
 第15章  折り紙に魅せられて
 第16章  紙を漉いて生きる
 第17章  岐路に立つ
 第18章  9・11 空から紙が舞い降りた日
 
*  *  *

・メソポタミア=「ふたつの川の間の土地」の意。

・紙がなければ、提灯もなく、障子もない。障子が無ければ、行灯もない。
今回、私が「紙」をテーマに取りあげた理由の一つが、これである。
(p-9(本のページを示す)に記述に関して。)

・「シリコン」=ケイ素
精製された砂から採る。
さまざまな土に含まれる。 p-10

・「ギルガメッシュ神話」=ホメロスに先立つこと、1000年。
 世界最初の叙事詩、である。 p-10

・「この世に生を受けた人類の文明は、このパピルスという万能の植物に大いに依拠しているし、記憶については確実にパピルスが便りである。」=
『博物誌』の著者 ガイウス・プリニウス・セクンドス(紀元後24年~79年)
p-11

・竹と絹に書かれ、金石に彫られ、器に刻まれて後世に伝えられた文字から、われわれは物事を知る」
墨子(紀元前470~301年)   p-11




・パピルス=茎の根に近い部分=焼いて食べる事ができる
 歴史家のヘロドトスの記述がある。(日本人も、飢饉の時などに、稲わらを食べた。)
p-11

・パピルス=ナイル川流域に生い茂る植物
薬、衣服、履物、家庭用具、船、食糧、網、などに利用される。p-11

〈「モーゼ、を逃がすための籠を網むのにも使われた。>

・「パピルスの茎を生のまま、あるいは、茹でるか焼くいて噛んだ。汁を吸い、髄は吐き出した」=アリストテレスの後継者、テオプラトオスが書いていること。p-11

・「紙はしなやかで、便利で、安価であり、持ち運びやすく、基本さえ理解できれば製法も簡単なうえ、応用範囲も広く多くの用途に利用出来る」 p-12



この読書メモ、は、私がこの本を読み進めるため、再読、三読する為の案内図、として理容することを目的に作成したものである。

著者が、多用する「他の作者」の本からの引用文については、その都度、それを明記する。「他の作者」の本からの引用文、は、それで一つの読書案内でもある。


(2018年10月3日)
 

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