2018年10月12日金曜日

<ブッダの感興のことば」 第9章 行い >人の振り見て、我が振り直せ

<ブッダの感興のことば」 第9章 行い > 「言葉」について語れば、次に来るのは、「行い」ということになるのは、自然の道理です。「言葉」に続いて、「行い」にお
いても、ブッダは悪い行いをするな、と戒めています。



大空の中にいても大海に中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこでも悪行の制止しない場所はない。(9-5)

この世で他人のした悪い行いを見ては、ひとは避難するであろうが、その悪い行いを自からしてはならない。
悪人は実に(自分の)業に束縛されている。(9-6)

詐欺や慢心をともない、正しくない行いにより、ありいは他人から企まれて、人々を傷つけるならば、その人々は深い杭(あな)に中に堕ちる。(9-7)



「他人から企まれて」は、他人からたのまれて、と読むのが読みやすいし、意味も通りやすいように、想えます。この事に関して、訳者の中村 元(はじめ)博士は、言及してはいません。

さて、このことは、ーー卑近な例で言えば、ーー今、世の中を騒がせている、「モリカケ」問題があります。安倍首相は、おそらくは、加計孝太郎氏に企(たの)まれて、あのようなことを行ったのでしょう。

あるいは、安倍首相が積極的に自分の方から、働きかけたのかも知れません。いずれにしても・・・。

多くの国民は、そのことに気がついているから、安倍、加計の両人が国会において、正直にその経緯について説明をしない限り、納得はしないでありましょう。



「人の振り見て、我が振り直せ」ということが言われますが、正しくこの通りであって、他人がした悪い行いを見て、これは善くないことだ、と想うなら。

そのようなことを自分がしては、ならない。ということになります。
ですが、実は、これが難しい。

この事を実行するのは、極めておおきな困難をともないます。
だからこそ、価値がある、とも言えるのでしょうが。

まさしく、言うは易し、行うは難し。で、あります。

(2018年10月12日)

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