2015年5月2日土曜日

東京新聞の社説 「日本国憲法さえも超越した軍事同盟」:

『日米安保条約第六条によると、基地は「日本の安全と極東における国際の平和と安全」のために使われ、極東は「フィリピン以北並びに日本およびその周辺の地域」(政府見解)とされていますが、在日米軍は古くはベトナム戦争、近年では、アフガニスタン攻撃、イラク戦争に参戦しています。

 例えば〇五年、沖縄の第三一海兵遠征隊は佐世保基地の強襲揚陸艦、岩国基地のヘリコプターとともにイラクへ派遣され、兵員二千二百



人のうち、五十人が死亡、二百二十一人が負


傷して沖縄に戻っています。

 「極東」を越える地域への出撃は日米の事前協議が必要ですが、一度も行われたことがありません。日本政府は事前協議が不要な「移動」と解釈し、実際の「出撃」を黙認し続けることによって取り決めを空文化させているからです。戦争放棄を定めた日本国憲法がありながら、在日米軍が行う「米国の戦争」には目をつぶってきたのです。

 日本政府はその態度を改めることなく、今後は米軍との関わりを深めていきます。安倍晋三政権は先月、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)を改定し、米国の戦争に積極的に参加することを約束しました。地球規模で連携する日本と米国は、安全保障条約はもちろん、日本国憲法さえも超越した軍事同盟となります。まさに安倍首相が著書「この国を守る決意」の中で言っていた「血の同盟」の誕生です。・・・』東京新聞

★ 久々の?骨のある社説が出た

他の新聞社などがどのような社説や論評をしているのか、まだ調べてはいない。
私のブログのメンテナンスに疲れてきたので、フト,ニュースを見てみる気になった。

はたして、どのような実態が存在するのか。
今までが、今までであるから、今後は増々、解らなくなることだろう。

特定秘密保護法が、大きな重しとなって、働くことであろう。
法治国家である日本でそのようなことが行われるわけがない、と思うのは、楽観すぎる見方であろう。

我々日本の国民は、手を縛られ、耳や口をふさがれたも同然の姿になってしまいつつある。
本来は、縛るべき存在である者に、縛られている。

自民党の憲法改正の責任者である議員は、日本の憲法に、国民に道徳心を養わせるために、
国民への義務を書き込むのだと、発言したことがある。

本当に、そのように信じているのだとしたら、笑うべきことだ。
即刻、議員を辞職してもらいたい。
日本国憲法は、そのような議員は、必要としていないし、国民も同様である。

日米防衛協力のための指針(ガイドライン)、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使に関する
法律で、ますます日本の国民は、日本国憲法の精神に背く道を歩んでいくことになるのであろうか。

本当に、それが、日本を真の独立国家にし、自国を取り戻す道なのであろうか。

(2015年5月2日  18:06)