2015年5月6日水曜日

コレステロールの摂取基準を撤廃 日本動脈硬化学会も認めた:


日本脂質栄養学会の提言
「今日は卵をいくつ食べたかな。これを食べると、コレステロールが増えるかな。
魚が体に良いといっても、これもコレステロールを多く含む食材だといわれているし」このような心配をする必要はない、という事が解ってきたようである。

関係学会も共に認めたようだ。
さて、NHKはどうするのか。



 「コレステロールの摂り過ぎは悪い」はウソ?


≪「コレステロールの摂りすぎは体に悪い」というのが一般市民の共通認識に育った中、
日米政府は「十分な科学的根拠がない」として、コレステロールの摂取基準を撤廃した。
まず動いたのが日本の厚生労働省。2014年3月に取りまとめた「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会の報告書で、2010年版で18歳以上の男性は1日750mgまで、女性は600mgまでと設定していたコレステロールの摂取目標量を、2015年版には取り込まないと決めた。
米国の保健福祉省と農務省の諮問委員会も、今年2月に公表した「米国人のための食生活ガイドライン」の策定に向けた報告書の中で、従来1日300mgまでとしてきたコレステロール摂取基準を削除する方針を固めた。・・・・・・

「食事からのコレステロール摂取と血清コレステロールにはっきりした関連があることを示した研究はない。コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素ではない」と言い切った。5月まで国民からの意見を受け付けており、それ以降にガイドラインが正式決定される見込みだ。
日米政府の動きが示すように、食事から摂取するコレステロールが、血中コレステロールを大きく高めたり、心筋梗塞などの発生率を高めたりするという科学データは得られていない。≫
東洋経済オンライン
「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素ではない」
「心筋梗塞などの発生率を高めたりするという科学データ」が得られていないとしたら、これまでの基準値は何をもとにして決められていたのか。

この点についての説明は、この記事にも、毎日新聞の記事にも見当たらない。

 コレステロール降下剤の服用は、害がある

スタチン」というコレステロール降下剤がある。
その薬に関する面白い記述がある。

≪スタチンは1973年に日本人によって発見された歴史の長い薬剤で、心筋梗塞などの発症リスクを下げるために世界中の脂質異常症患者に投与されてきた。長年、世界売上高ランキングでトップを占めていた、超大型医薬品だ。
そんな製薬会社にとってのドル箱市場が、特許切れラッシュの危機にさらされている。ピーク時に世界で1兆円を超えていた米ファイザーのリピトールの売上高は、2011年以降の後発品の侵食で2014年は20億ドルまで落ち込んでいる。塩野義製薬と英アストラゼネカが販売するクレストールは、ピーク時売上高が約6600億円の大型製品だが、2016年に米国、2017年に国内などで特許切れを迎える。新薬メーカーがスタチンで稼ぎ続けるのには限界が見え始めている。≫
東洋経済オンライン
うがった見方をすれば、今までは、特許があったので、このような発表が出来なかった。
もう、市場での独占的なもうけは期待できないから、今回のような、コレステロールの摂取基準を撤廃に至ったのではないか、という事ではないのか。


一方で記事は、富山大学名誉教授の浜崎智仁氏の、
「LDLコレステロールは肺炎などの感染症も防ぐ。スタチン投与によって脳のコレステロールが減少すると、中枢神経障害などの副作用が見られることもあり、コレステロールを下げる薬は不要だ」
という談話も載せている。

コレステロール降下剤の服用について、むしろ害があるという見解である。

 食べたいものを食べたい時に食べる

日本動脈硬化学会のコレステロール摂取量に関する声明」というものを読んでみたが、すっきりとはしない。
「これまでの我々の見解が間違っていた」という言葉は、どこにも出てこない。
それどころか、まだクドクドと、「言い訳がましいことを述べ立てている」ように私には思えた。

皆さんもぜひ、一読して頂きたい。
すっきりと理解できた、と感じられる方がどれほどおられるか、お尋ねしたい。


ところで、これまでマスコミは、このような事情について、公正な報道をしてきたのであろうか。
我々国民の健康を守る、という立場での報道を行ってきたのであろうか。

この点について、中部大学の武田邦彦教授が、最近、詳しく論じておられる。

我々は、これまであまりに、「権威という存在」に振り回されすぎて来たのではないか。
東京大学を頂点とする、専門家と称する人々の見解をただただ鵜呑みにしてきたのではないか。

特に、食べ物のような個人の行動に関することにまで口を出されることに、抵抗を感じることなく、
素直に、あまりに素直に、従ってきすぎたのではないか。

現在、私は自由に好きなものを食べる事が出来ない。
それは身体の器官の機能的な喪失による。

今思うことは、「こんなことになるのなら、もっと好きなものを好きなだけ食べておけばよかった」という事である。
人間は正直であることが、美徳の一つである、と言われる。
もしそうであるなら、食べ物に関しても、自分自身に正直であるべきなのでhないか。

いくら体に良くても嫌々食べさせられれば、真の栄養とはならないであろう。
過度の摂取は問題外としても、食べたいものを食べたい時に食べるのが、一番健康に良い、ということではないか。


注① 日本人150万を調べた結果得られた資料である。
















注②  武田教授の見解は、youtubeなどにあります。

(2015年5月6日  23:12)