2015年5月13日水曜日

自民党教育再生実行本部 小中高校教員の「国家免許化」を安倍首相に提言 

どこまで、国家統制を推し進めれば、気が済むのであろうか。今度は、自民党の教育再生実行本部が、「国家免許化」するという案を取りまとめ、安倍首相に提言した。

《自民党の教育再生実行本部は12日、小中高校の教員の資質を向上させるため、「国家免許化」するとの提言を取りまとめ、安倍晋三首相に提出した。教育と福祉をつなぐスクールソーシャルワーカーなど、多様な外部人材が学校運営に参画して、教員の負担を軽減する「チーム学校」を推進することも盛り込んだ。・・・
提言に国家免許化の具体的内容は書かれていないが、課程修了後に共通の国家試験に合格すれば、文部科学大臣名で免許を付与する案が自民党内で浮上している。》=47ニュース 
自民、教員「国家免許化」を提言 外部参画のチーム学校推進も
      ( ↑ここから、元記事にジャンプします。

 やがては、大学にまで拡大されていくことだろう

目的は、小中高校の教員の資質を向上させるためである、という。
提言には、具体的内容が書かれていないと記事は、報じている。

で、「共通の国家試験に合格すれば、免許を交付するという案がでている。
一体、このような提言とは、何なのか。

具体的な中身のないような提言が、提言と言えるのか。
だいいち、「国が教員免許を交付すること」が、「小中高校の教員の資質を向上」させることにつながると、どうして言えるのか。

提言は、そのことについて、明確な認識を示しているのか。

「小中高校の教員の資質を向上」させることにつながると、言うのなら、その理由をはっきりと明示すべきである。
それがはっきりとしない提言なら、意味がない。

中身のない提言なら、誰にでもできる。
中身があってこその提言であろう。

この際、ドサクサに紛れて何でもかんでも、ごり押しで通してしまおう、という意図が、丸見えだ。
あまりに非常識なやり方である。

大方の国民の反発を覚悟の上の提言であろう。
このような提言が、通ると考えるところに、今の自民党のおごりがある。

この提言が、現実化されたら、今度は大学にまで拡大されていくことだろう。
それが完成すれば、教育の完全なる国家統制の完成になる。

自民党の最終的な目的は、ここにある。
こう見て間違いがない、と思う。

(2015年5月13日)