2014年5月26日月曜日

村山元首相の「安倍首相への批判」は、笑止千万である。

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今年になってから、村山元首相の動きが、活発になっています。
2月には、招かれて韓国まで(ノコノコと)出かけて、行かれました。

そして、また、昨日の都内での、講演会です。
私は今頃、村山氏の講演会に、出かける人がいること自体が、驚くべきことである、と思うのですが。


村山氏は、1994年から、1998年の長きに渡って、「自社さ連立政権」のもとにおいて、首相を務めた人です。

集団的自衛権の行使について、安倍首相の考えを批判した、と伝えられています。
また、政権の都合にあわせて、日本国憲法を解釈して、変更することにも、反対の考えを述べたようです。

日本憲法は、「不磨の大典だ。子供や孫に・・大事な宝として、譲り」たい、と述べた、
とも伝えられています。

笑止千万なことです。

安倍首相が、数を背景に、無理やりに、憲法を変えようとするのは、ある意味、「理解できる」事です。
それは、安倍首相の持論、だからです。

我々は、知っています。
村山氏が、かって「絶対に認めない」と言っていた、自分たちの都合で「自衛隊は合憲だ」、と認めたことを。
この事は、どう解釈しても、整合性のない事です。

村山政権が自衛隊を認めたことで、その後、自衛隊の「海外派遣」が正当化され、
多くの国に出ていくことになっている、のではないでしょうか。

さらに、日米安保条約を肯定したことは、もっと驚くべきことです。
これは、現在日本にある、米軍の基地を認めたことになります。

そのことは、「日本の主権を放棄した」に等しい事です。
自国を、他国の軍隊に守ってもらうなど、「憲法が停止された」に等しい、
と言えると思います。

そのことを容認したのです。
これを、自民党や安倍首相が言うのなら、「理解」できます。

村山氏が、そのことを認めておいて、今頃になってから、反対を言っても、ナンセンスです。

また、「ダメなものは絶対ダメ」と言っておきながら、消費税を3%から5%に引き上げたのも、
村山政権です。

「今後何が起こっても、けっして驚かない」と言った人がいる、ということも、
「うなずける」というものです。

それまで否定していた、安保を認め、自衛隊を認め、原発を認めた。
これらはすべて、日本国憲法に、違反するものではない、のでしょうか。

ですから、村山氏が、何をし、何を語ろうとも、多くの日本の国民は、信用しないでしょう。
村山氏には、もう政治からは手を引いて、「植木いじり」でもされて、余生を送られること、をお勧めしたい。

≪関連サイトの案内≫
* 村山氏の講演会について伝えた、毎日新聞の記事
http://mainichi.jp/select/news/20140526k0000m010110000c.html

* 村山氏についての、wikipediaの記事
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E5%B1%B1%E5%AF%8C%E5%B8%82#.E8.87.AA.E7.A4.BE.E3.81.95.E9.80.A3.E7.AB.8B.E6.94.BF.E6.A8.A9.E7.99.BA.E8.B6.B3