2015年7月3日金曜日

「温暖化、漁業や生態系に打撃」 科学的精神を持て

我々は、明日のことさえ、予測できない。
なのに、100年も先の事を、なぜ、予測することが出来るのだろう。
なので、こういった記事を読むときは、科学的精神をもって、よく考えながら読むことが、必要だ。

今のペースで地球温暖化が進むと今世紀末
までに漁業や生態系が深刻な打撃を受ける恐れがある、との研究成果がだされた。

カナダ・ブリティッシュコロンビア大などの国際研究チームがまとめ、3日付米科学誌サイエンスに発表した。


 まだ、繰り返される、「地球温暖化」説

しばらく、効かれなかったニュースを、耳にした。

47ニュースが、報じたところによると、今のまま「地球温暖化」がすすむと、今世紀末までに漁業や生態系が深刻な打撃を受ける恐れがある、という報告が出された。

「今のペースで地球温暖化が進むと、海でも水温上昇や酸性化、酸素濃度の低下が進み、今世紀末までに漁業や生態系が深刻な打撃を受ける恐れがあるとの研究成果をカナダ・ブリティッシュコロンビア大などの国際研究チームがまとめ、3日付米科学誌サイエンスに発表した。
 世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えるという国際目標が達成できたとしても、中緯度の二枚貝や、低緯度の漁業が打撃を受けるリスクが高く、世界から水産資源を輸入している日本人の食生活に影響が出る可能性もある。」
温暖化、漁業や生態系に打撃 酸素濃度低下、酸性化進行で

この記事は、雑誌に載った、論文の詳しいないようにまでは、言及していない。
それでおきながら、「 低緯度の漁業が打撃を受けるリスクが高く、世界から水産資源を輸入している日本人の食生活に影響が出る可能性もある」と、評価をしている。

極端な話に聞こえるかもしれないが、「可能性をいう」のなら、どんなことでもいえる。

これらの話には、前提がある。
地球が、温暖化している、という前提だ。

これは、あくまでも、ひとつの仮説である。
「地球温暖化」説なのである。

逆に、「地球寒冷化」説、も存在する。


このことについては、かって私のブログに記事でも、紹介しておいた。
「地球温暖化」でデモ行進  ニューヨークでは、約40万人が参加_”を、ご覧いただきたい。


◆ 「地球温暖化は差し迫った問題ではない」・・・杉山大志(IPCC統括執筆責任者)

昨年の12月に、北海道新聞が、これに関する記事を載せたことがある。
何故か、今は、アクセスしても、見当たらない。(注①)

そのきじでは、杉山氏は、
「2~3度なら人は適応/気象の影響、実は未解明 」
と、述べられている。

さらには、
「温暖化は喫緊の課題ではありません。少々の温暖化なら、人間は適応してしまうからです」、
とも。

また、IPCC」についても、次のように証言されている。
「誤解されていますが、IPCCの報告の目的は、既存の文献を収集して知見を取りまとめることであり、新たに研究することではありません。また『政策提言を行ってはならない』と決められていますし、実際、提言はしていません。」 
われわれが、IPCC」にたいして、誤解をする原因については、
「それがそのように受け止められているのは、IPCCそれ自体というより、その“取り巻き”、危機をあおるマスコミ報道と政治的な認識に大きな問題があると思います」、
と補足されている。

さらには、IPCCについて、もっと、深刻な状況を、「告発」しておられる。
「第5次評価第2作業部会が3月末に発表した環境影響評価は、危機を警告しようという意識が先走り、科学的知見を正確に伝えていません。これでは地球温暖化によって深刻な悪影響があるのかどうか、まゆつばになってしまいます」
と、言う内容だ。

われわれは、これらの記事(ここに取り上げた、「47ニュース」のような記事のこと)に接した時、ただたんに、その記事を「うのみ」するのではなく、「自分のあたま」で、よく考える事が、必要である。
論理的に、科学的に、「理詰め」で、よく考えることが、必要だ。

厳しい言い方になるが、「だまされた」は、「なまけもの」の論理だ、と思う。
現在のような、「情報過多」時代を生きるには、まず、自分の頭で、考える訓練を、普段につまなければならない。

それは、大変で、「苦しく」、あるいみにおいて、「孤独」な営みだ。
しかし、もともと、「生きる」こと自体の苦しみは、いつの時代にも存在した。

時代によって、その「性格」が違う、というだけのことである。
だから、「弱音」は、禁物だ。

そうでなかれば、営々と「努力」を重ねてきた、先人にたいして、申し訳がたたない。

(注①)

 「地球温暖化は差し迫った問題ではない」「(平均気温)2度か3度の温暖化なら、重大な損害はないだろう」「CO2排出を厳しく抑制すべきだとは思わない」―。
そう主張するのは、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価第3作業部会の統括執筆責任者として報告の取りまとめに当たった温暖化問題の専門家・杉山大志さん(45)=電力中央研究所社会経済研究所上席研究員=だ。
「温暖化は簡単には片付かない」として、「温暖化とうまくつきあう」ことを一貫して提唱している。 (聞き手・編集委員 橘井潤)

2~3度なら人は適応/気象の影響、実は未解明

 ――「地球温暖化対策は待ったなし」とさんざん聞かされてきました。まるで世界の終わりが来るような議論もあります。

 「温暖化は喫緊の課題ではありません。少々の温暖化なら、人間は適応してしまうからです。
環境史という過去の環境の変化を研究する分野がありますが、それによると人間がいかにしたたかに生き抜いてきたか知ることができます。特に日本のように技術力や経済力のある国では、そうです」

 ――このまま気温が上がり続けると、海面水位の上昇や洪水、干ばつなど極端な気象が起きるという説がもっぱらです。

 「そうなるかもしれませんが、温暖化で何が起きるかはまだよく分かっていません。海面が上昇すると大変なようですが、日本では過去に事実上の海面上昇である地盤沈下が各地で起きました。
『海抜ゼロメートル地帯』などと問題になったものの、今では克服しています。治水や水不足対策も中世から現代まで、さまざまな技術の蓄積があります。
2100年までに2度か3度の温暖化なら、それほど重大な損害は考えられません」

 ――でも、ツバルなど太平洋の島々は、温暖化で海面が上がって水没するといわれています。貧しい国々では、影響が深刻なのではありませんか。

 「ツバルの危機は、温暖化と無関係です。太平洋戦争中に米軍が飛行場を造ったために地下層が破壊され、大潮の時に水没するようになりました。また生活様式が変わって人口が急増し、災害に遭いやすい土地に人々が住むようになったのです。
その他の国も、実態に即した対応が必要です。経済開発を進め、社会秩序と政治制度を確立することが先決で、温暖化の悪影響を心配するのは二の次です」

 ――でも、多くの人が「IPCCが危機だと言っている」「CO2を減らさなくてはならない」と受け止め、不安を募らせています。

 「誤解されていますが、IPCCの報告の目的は、既存の文献を収集して知見を取りまとめることであり、新たに研究することではありません。また『政策提言を行ってはならない』と決められていますし、実際、提言はしていません。
それがそのように受け止められているのは、IPCCそれ自体というより、その“取り巻き”、危機をあおるマスコミ報道と政治的な認識に大きな問題があると思います。
いくら専門家が慎重な言い回しをしても、報道ではほとんど外され、センセーショナルな結論が語られる。IPCCもこうした報道をタイミング良く否定したり補足したりしてきませんでした」

 ――IPCCの中にも問題はありませんか。

 「IPCC内部の幹部に当たる人々が『IPCCによると…』などと権威を利用して、あたかもIPCCが勧告しているかのように装うこともありました。
また、第5次評価第2作業部会が3月末に発表した環境影響評価は、危機を警告しようという意識が先走り、科学的知見を正確に伝えていません。これでは地球温暖化によって深刻な悪影響があるのかどうか、まゆつばになってしまいます」
(この記事は、「2チャンネル」から、引用させていただいた。)

(2015年7月3日)


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