2015年4月21日火曜日

統一地方選挙=大声で候補者の名前を連呼する選挙運動は、禁止すべきだ:

全国で統一地方選挙、地域の自治体の議員や首長を選ぶ選挙が始まった。
速くも当選者が決まった市長が27人に上る、と報道されている。
いわゆる無投票当選者ということである。

我々市民にとって、最も身近であるずの地域の首長が、無投票で信任される。
自治体の財政難や、若者が地域から都会に出て行ってしまい、多くの自治体が高齢化する中において、首長のなり手がなく仕方なく無投票選挙になっている、というのが実体ではないかと思う。


だが、この記事で考えてみたいのは、そのことではない。
元より、全国の自治体の現状を把握するなどということは、研究者でもない個人に出来ることでもない。

そうではなく、ここで問題にしたいのは、選挙のあり方である。



今日も朝から大音響で、選挙カーが候補者の名前を連呼しながら、走り回っている。
小学校の近所に住むわたしは、授業の邪魔になりはしないかと、そちらのほうが気にかかる。
いくら公職選挙法があるからといって、せめて小学校の近くを走る時ぐらいは、音量を落とすのが、常識であろう。

もちろん、我々市民にとっても、迷惑なことである。
しかも、ただびたすらに、立候補者の名前を連呼するだけだ。

車で通り過ぎるだけであるから、政策について述べたところで、尻切れトンボで理解できはしない。
候補者もそう思うから、名前生を連呼するだけなのであろう。

これでは、ほとんど候補者の考えも、どういう政策を進めようと思っているのかも分かりはしない。
第一、うるさくて、たまらない。

市中の至る所で、雑音にも等しい、「ご案内」を聞かされ続けている我々は、騒音に不感症になっている。
スーパーやデパートなどは、ある程度仕方がないとして、交通機関や駅のエスカレータ、商店街、公園、娯楽施設などの公共空間においても、大音響で注意をされなければない。

それを迷惑とも、子供扱いはやめろ、と抗議する訳でもない我々は、ただひたすら、
それに耐える。
耐えることにさえ、慣らされている。

であるから、少しの間のことだからと、あきらめる。
このやり方が当然のことで、おかしいとも思わない。
もっと別な選挙の仕方があるのではないか、とも思わない。

こうして、同じ事が繰り返される。
結果、最も身近なはずの議員が、どんな人で、どんな考えを持っているのか知る事も無く、我々の運命(政治)をまかせる。

もうこの辺で今のような選挙の仕方をやめるときではないか。
少なくとも、選挙カーでの運動は、禁止にすべきだ。
名前を連呼するだけの、近所迷惑な騒音を出すことは、中止してもらいたい。


ここまで書いて、実際にどんなことが許されているのか、調べてみた。

◆〈許されていること〉
・ 友人・知人に投票の依頼をすること
・ 自分の家や店に来た人に投票の依頼をすること
・ 会合や街頭、バスや電車の中など、出会った場面において投票の依頼をすること
・ 電話による投票や応援の依頼 (アルバイト代や日当を支払うと買収になります)
・ 選挙区以外の人に応援や協力の依頼をすること
・ 演劇や映画などに集まっている観客に対して行う演説
・ 勤務のために集まっている人々に対して、休憩時間中に行う演説
・ 選挙運動用ハガキに推薦人として名前を出すこと
・ ビラの配布、法定はがきの郵送、選挙用ポスターの掲示 (種類・枚数など規定あり)
・ 選挙事務所への来訪者に飲食物を提供 (お茶やせんべいなどのお茶うけ程度に限って可能)
演説会場や街頭演説の場所、選挙カーで候補者の名前などを連呼
・ 選挙カーでマイクを握る『うぐいす嬢』や『事務員』への報酬 (支給額の制限有)

・ 未成年者を選挙事務所で雇用 (選挙運動のためではなく、文書発送など単純労働のみ)

音声メール(音声だけなら文書図書にあたらず適法。映像があると「文書図画」で違法に)
◆〈出来ないこと〉
・ 買収
・ 戸別訪問
・ 飲食物の提供
・ 陣中見舞として、お酒などを候補者に贈ること
・ 自動車を連ねたり隊伍を組んで往来するなどの気勢を張る行為
・ 投票してもらうために署名運動をすること

▲検討中であったが、見送りになったこと

・ 候補者や政党のホームページ(HP)新設・更新
・ ブログの新設・更新
・ 仮想空間「セカンドライフ」での運動
・ セカンドライフで第三者による特定候補への投票依頼
・ メールマガジンの配信
・ 電子メールの配信
・ 配布用マニフェスト(総務相に届け出)そのもののHP掲載
・ 第三者による特定候補の応援サイト開設 (第三者が行えるのは電話による勧誘と個々面接などに限定)。

これらを見ると、やはり、パソコンや携帯電話などを利用した、選挙運動が見送りになったことは大きな問題だ。
これは、いわゆる現代の利器を使いこなせない、「ご老人」が反対した結果ではないか。
そう思わずにはおれない。そうでないのなら、謝罪しなければならないが。
もし、仮にそうだとすると、IT立国という看板は何であったのだろうか。
小学校でパソコンを導入しているのは何のためか。
現代には現代にあった選挙運動のやり方があろう。
それを実施するのが、本来の政治の役目であろう。

今のままなら、民は、「知らしむべからず、寄らしむべし」ではないか。
民主的な政治を目指している、というなら、まずこのことに全力で取り組むべきだ。

大声を張りあげるのは、場所を限定しての、立ち会い演説会以外は、個別的な選挙運動に限る。
町中で選挙カーで、候補者の名前を大声で連呼することは禁止する。
こういう選挙になって欲しいものである。

#『なお、出来ないこと。出来ること。この情報は、「選挙ナビー選挙に役立つ情報サイト」を利用させて頂きました。』
(2015年4月21日)