2013年9月16日月曜日

また出たヒット。政府に「原発廃炉」を説く、北海道新聞の社説。

また、ヒットだ。
北海道新聞の社説のことである。

言いたいことの全てが、言いつくされている気がするので、そのままここにコピーをして掲載したいぐらいである。
要点をまとめてみる。
       ◆             ◆               ◆


◆ 原子力規制委員会は新たな規制基準に基づき、・・・・再稼働の是非を判断する安全審査を既に開始した。規制委が国民の安全を最優先する姿勢を貫けるかどうかの試金石だ。
 泊原発は、・・・数々の問題が指摘されている。規制委はこれらの疑問点を徹底的にただし、厳格に審査しなければならない。・・・
◆ 政府は、・・・無責任にもエネルギーの将来像をあいまいにしている。
 安倍晋三首相は・・・福島第1原発の汚染水問題の解決を確約すると同時に、原子力の比率を下げ、今後3年間に再生可能エネルギーの普及を最大限加速させるとあらためて言明した。・・・・
原発依存度を下げる道筋を早急に示すべきだ。・・・・
規制委は・・・敦賀原発2号機の直下に活断層があると認定した。こうした危険な原発や老朽化した原発から廃炉にしていく工程表が欠かせない。
 
規制委の審査は安全のお墨付きを与える手続きではない。淘汰(とうた)される原発を確認する作業ととらえ、最終的にはゼロを目標とすべきだ。
◆ 再生可能エネルギーの普及に3年は短すぎる。・・・最適な組み合わせを考え、それぞれに数値目標を設定し、潜在力を生かす政策支援が求められる。
◆ 原発停止による燃料費負担増を理由に、電力各社は次々に電気料金値上げに踏み切った。原発に頼らぬ社会の展望抜きでは、国民は何のために痛みに耐えるのか分からない。

 処分のあてのない使用済み核燃料や放射性廃棄物、破綻した核燃料サイクルといった原発推進策の矛盾も放置されたままだ。山積した課題を先送りして、なし崩しに再稼働を進めるのは許されない。
    ◆              ◆                ◆
以上が、その中身だ。
詳しいことは、是非直接に記事を見て頂きたい。
前にも記事にしたが、このような社説が出せるのは、驚くべきことだ。
改めて、敬意を表したい。
これに比較して、大手マスコミの論調は、早く再稼働をするべきだ。規制委は怠慢だ、と言わんばかりのものが目立つ。
本当に情けないことだ。
「言論の自由」はどこに行ったのか、と叫びたくなるぐらいである。
久しぶりに、いい記事に出会えた。
まるで、古い友人に出会ったような、楽しさである。

(2013/9/15)