2013年9月6日金曜日

英国にフラれ、米国議会に助けを求めたオバマ大統領の窮地は如何に。

英国議会がシリアへの軍事介入を否決したことで、米国のオバマ大統領が、米国議会に助けを求めた。

英国議会では、化学兵器が使用されたわかる、確実な証拠の提出を、キャメロン首相に求めた。

それが議会で否決されたと言うことは、提出された証拠が十分信頼するに値するものではなかったのだろう。

(またフランスは、大統領の権限で、戦争を始められるが)、オランド大統領は、フランスが単独で軍事介入をすることには、踏み込まないようだ。


今回のシリアに対する軍事介入は、米英仏の3国が、共同で進めてきた。
しかしここにきて、英・仏が、降りたことで、オバマ大統領は、梯子をはずされた格好だ。

そこでついにオバマ大統領は、米国の議会に助けを求めることになった。

しかし党の米国議会も、混迷を深め、オバマ氏はさらなる窮地に立たされている。

米国上院外交委員会は、もめにもめた末に、オバマ氏の軍事行動を、承認する決議を出した。
マケイン上院議員の力が大きく影響したようだ。

マケイン氏は、2008年の大統領選挙の時の共和党の候補者であった人物である。
ベトナム戦争の時、5年間に渡って、捕虜になり、過酷な拷問に耐えたことでも知られる。

さてその決議だが、3票差であった。
まだ、上院での議論や採決、下院での上院と同様の手続きが待っている。
予断を許さない状況だ。

ただここで米国の議会への注文がある。

ひとつは、議会には結論を出すにあたっては、国連憲章との整合性についても十分に配慮することが望まれている、ということについてである。

もうひとつは、世界の大国としての行動は如何にあるべきか、ということについてである。

この二点について、十分に議論がなされる事が、意味ある議論の前提となると思う。
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ところで米国の「戦争権限法」(戦争決議法)は、ベトナム戦争の反省の上に作られたものである。
この法律は、議会からも、大統領府からも、異論が多く、いわくつきの法律だ。
しかし米国憲法を素直に読めば、「戦争権限法」が憲法に違反していることは明瞭だ。

我々は、民主主義の本山である米国でこのようなことが行われていることに、疑義をもつが、
とにかく、議会での結論が出るのを待ちたい。

もちろん、我々は、シリアへの軍事介入には反対である。
しかし、シリアの内戦で多くの無辜の住民が、殺され、傷つき、恐怖の内に暮らしている事を、他国の事と無視することはできない。

オバマ政権が、米国の国益のために軍事介入するのは反対するが、シリアの当事者から「国連」に要請があった場合には、軍事介入は避けられないものと考える。

今の所、戦争には戦争も持って当たるしか、有効な解決の方法がないからである。(改訂版)