2016年7月6日水曜日

人は働けなくなったら死んでもらうと経済的に効率がいい

これは「言いたい放題」というようなレベルの発言ではない。政治家としても、人間としても「万死に価する」暴言である。
『人間も、働けなくなったら死んでいただくと大蔵省は大変助かる。経済的に言えば、一番効率がいい』(昭61年 )




これは衆院大蔵委員会で、共産党の正森成二が明らかにしたことである。渡辺美智雄、蔵相が講演会で述べた。

講演会というのは、「身内ばかりが集まっている」せいか、口が軽くなるようだ。それにしても、これはヒドい。



実はこの言葉の前には、『乳牛は乳がでなくなったら屠殺場へ送る。豚は8ヶ月たったら殺す。』と述べている。

まるで人間を「家畜扱い」にしている。「まるで、牛か豚のように扱う」とよく言う事があるが、その通りの「言葉使い」だ。

それどころか、乳牛や豚と同じように、「働けなくなった人間は殺す」とも、受けとることもできる。


そこまでいうのは、言いすぎかも知れないが__

「働けなくなったら」ということは、定年になったらということであろう。そうなれば、政府としては、年金を払わなくても済むことになる。

それは、政府にとっては「都合がいいこと」だろう。だが、政府の都合で、国の都合で、我々の人生に終止符を打たれては、たまったものではない。

講演会と言えども、公の場であることには、変わりがない。それなのに堂々とこのようなことを言う、渡辺氏は閣僚として失格であるというより「人間失格」である。

(※ これは、たんに「働く人々」だけの問題ではなく、障害者、長期療養者などとも関連する内容を持つ。このことに言及すると長くなるので、私のホームページで、取り上げることとしたい。)

(2016年7月26日)

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