2016年7月15日金曜日

『(憲法の)前文を含めて、全てを変えたい』=安倍首相

安倍首相は参院選で、自らの経済政策「アベノミクス」の前進か後退かを最大の争点に掲げた。そして、憲法改正については「選挙で争点とすることは必ずしも必要はない」
と争点化することを避けていた。選挙中の街頭演説でも改正に触れることもなかった。

そのことについて、(開票中に放送された)テレビの番組で指摘されると、安倍首相は「憲法改正は自民党の立党以来の悲願」と強調し、次のように答えた。

憲法改正するとは、ずっと申し上げています。選挙公約にも書いております。また、どの条文を変えていくかについては、谷垣総裁時代に憲法改正草案をお示ししている」


安倍首相は、
「それだけではなく、前文から全てを含めてですね、それを変えたいと思っています」
と述べた。



さらに、首相は、
「現実どうなっていくか。結果を残していかないといけないわけでありまして、ただ、自分の要望を示すのでは、これは政治ではない」

といった。

結果は、示された。
憲法改正に前向きなおおさか維新の会などを加えた改憲勢力で参院の3分の2を超えた。

とたんに、首相は民進党の岡田克也代表を名指しして国会の憲法審査会での議論に応じるよう求めた。

「詐欺だ」とほぞを噛んでみても、これまでの安倍首相の「やり口」を考えるなら、「当然の道」であるかも知れない。

与党の自民、公明に投票した国民は、「憲法改正は、望んでいない」と言うかもしれないが、安倍首相は「民意は示された」と言うであろう。

これからの安倍首相は、「改憲一直線」に進むことだろう。

(2016年7月15日)

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