2016年1月5日火曜日

新しいものより 古いものが良い

ゴータマ(釈尊)には、
「仏教」という特殊な宗教を開創するという意識がなかった、

と中村博士は言う。


孔子も、「述べて、作らず」と言っている。
これは、「昔からの教え」を伝えるだけであり、
何か新しいことを造ることはしない、
ということである。

この二人に共通する思想は、
古代を賛美している ことである。
新しいものより 古いものが良い、
という訳だ。

我々は あまり深くものごとを
考えることなく 
勝手な 思い込みをすることが
よくある。

あるいは 人づてに聴いたことを
頭から 信じ込む傾向がある。

それは すなわち 自分自身に
自信がない からである、
ということでもある。

「俺おれ詐欺 に引っかかるひとは
とくにこういう傾向が 強い、
と言う気がする。

少し 考えてみれば、
よくわかることである。

まず、一度、電話を切り、
再び 息子なり娘なりに
自分から電話を かけてみれば
確かめることが できる。

なんでも、相手も言うことを
信じて 疑わない。

それは いい性格である
かも知れない。

だが、今日のような 社会のおいては
「損」な性格である。

それでも 「いいのだ」という
生き方も あるかもしれない。

それは それで良い。

すくなくとも、 そこには
自覚がある、 からである。

自覚がない。

これが 一番罪なことである。

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