2016年2月4日木曜日

心をしっかりと保ち、 ものうさと睡眠にうち克て

『心をまもらず
邪な見解に害われ
ものうさと睡眠に 

うち克たれた人は
死神に征服されるにいたる。


それゆえに 心をまもり、
正しい思いに 安住し、
正しい見解にもとづいて、
事物の生起と消滅とを
知ったならば、
修業僧は ものうさと睡眠にうち克って、
一切の悪い所を
捨てるであろう。』

どうかすると、人は
「低きに流される」傾向にある。

――水の流れにつき従うように。

特に、冬場はそうである。

起きる時間が来ても、
暖かい寝床を離れることが
むずかしい。

同様に、動くことがおっくうになる。
今日すべき 重要なことを後回しして、
どうでもよいことに 気持ちが行く。

できれば、それを回避したいと願い、
「ものぐさ」を決め込む。

正しく物事を判断することが
出来ないからである。

自分の心が 正しい見解をもち、
正しい行いをすることを
避けようとするからである。

それで、物事が解決すると、
思うからである。

だが、その判断は間違っている。

自分の心が
「ものうさと睡眠」にうち克ってこそ、
この世で何ごとかを達成することが出来る。

たとえ、それが世間から
認められることがない事柄であっても、
自分の心が満足すれば、
それでいいのではないか。

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