2018年9月16日日曜日

ブッダの教え「悪は為し易いが、善は為し難い」

(『ブッダの 真理のことば 感興のことば』岩波文庫 254貢)
・善からぬこと、己のためにならぬことはなし易い。
ためになる事で、しかも健全なことは実に極めてなし難い。(28-16)


悪いことをするのが、快感である。
自分がした悪いことで他人が苦しむのを観る事は、楽しい。
もし、そのように思う人がいたら、その人は一種の「病気」であろう。

ところが、これを自分自身に向かって為す人は、どうであろうか。
自分で自分自身に対して、悪いことをして、その事で快感を得る人が
いたら、やはりそのその人も「病気」である。
そういうことになるだろう。

ところ、ブッダは冒頭で引用した直ぐ後には、次のように言っている。





・人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。
悪事を心がけるな。
悪がつみ重なるのは苦しみである。(28-21)

・人がもしも善いことをしたならば、それを繰り返せ。
善いことを心がけよ。
善い事がつみ重なるのは楽しみである。(28-22)

悪を退け、善をなす事は極めて難しことであるが、
ブッダは、それでも、我々凡人にあくまでも優しく語りかけてくれる。

(緑の文字は、投稿者)

(201年9月16日)