2018年9月17日月曜日

ブッダの教え「信仰心なく、二枚舌をつかい、他人の破滅を喜ぶ人びととは、つき合うな

(「ブッダの 真理のことば 感興のことば」岩波文庫 25章)

・知慧についても、徳行についても、心の静まりについても、
最上のすぐれた人々に近づき仕える人は、つねにすぐれた境地に達する。(25-6)

断るまでもなく、「近づき仕える人」というのは、そういう人々を「友とする]と言う事であって、「奴隷として仕える」という意味ではない。念のため、老婆心より、つけ加えておきます。

さて、「朱に交われば赤くなる」の言葉の通り、我々は他人の影響を受けやすい。しかも、善いことをするのは難しく、悪いことをするのは行いやすい、と言われるぐらいに、悪には染まりやすい。


また、「類は友を呼ぶ」とも言われますが、この場合も、呼びやすいのは、「悪い友」のほうでしょう。

どちらにしても、我々の意識は、低きに流れる傾向にあるようです。ですから、特別に意識して、気をつけて、行動をとる事が大切です。


ブッダは、慎重にも、「最上のすぐれた人々に近づき」と説いているように、全能の神、のような人は存在しないのですから、ある特定の個人に全てを求めることは、出来ません。

智慧、徳行=道徳、精神的な安定、を、それぞれの目的に合わせて、つき合うべき相手を求めるべきでありましょう。

最後に、もう一言、ブッダの説く言葉を聞いて見ましょう。


・明らかな知慧のある人が友達としてつき合ってはならないのは、信仰心なく、ものおしみし、二枚舌をつかい、他人の破滅を喜ぶ人びとである。悪人たちと交わるのは悪い事である。(25-1)

(2018年9月17日)