2016年3月9日水曜日

人生で一番耐えられないことは、 義務も責任もないことである

『人には誰でも、それぞれに義務がある。

したがって、その義務を実行するための
能力をみがく必要がある。


家計のやりくりにせよ、
ビジネスや学問研究にせよ、
また一国の政治にせよ、
それはみな同じなのだ。』

このことは、一線を退いた人々にも、
あてはまる。

人生にとって一番耐えられないことは、
何もなすべき義務も責任もないことである。

義務と責任から解放されると、
人はとたんに気力をなくす。

だから、義務と責任こそが、
人が人間らしく生きていくためには、
欠かすことが出来ない。

たとえ定年になってビジネスから身を引いた男性であれ、
家事から解放された年老いた女性であれ、
何ほどかの義務と責任を分担すべきである。

その事が生きがいとなり、痴呆症などの
予防になる。

『何もしなくてもよい』という言葉ほど、
残酷な言葉はない。

無為な日々を重ねる人生は、
人を無気力に、身体だけでなく
心までむしばんでしまう。

1 件のコメント:

satoru Kinugawa さんのコメント...

この文章は、私の年老いた両親を念頭に置いて、書きました。